千畳敷

普段は海水の下にあって干潮の時にだけ姿を現す、平べったい岩礁を「千畳敷」と言います。青森県の深浦千畳敷や兵庫県の今子浦が有名ですが、福岡県の若松北海岸にも千畳敷があります。

たまたま近くを通りかかったので寄ってみました。海上保安庁水路部の計算によれば、奇しくも本日(4月15日)は大潮にあたるとのことで、最も潮が引くのは16時16分だそうです。

千畳敷 千畳敷

時間は15時半頃。かなり潮が引いています。なるほど、岩のひび割れが遠くから見ると畳のようですね。まさに千畳敷です。

展望レストラン

この時期は営業していないようでしたが、このような洒落た展望レストランも建っていました。まるで、アガサ・クリスティーの「白昼の悪魔」の舞台となった、遠浅の海を渡っていくリゾート地のようです。

千畳敷

潮の香りを満喫しました。

彦島老の山公園

下関周遊の3回目です。

今回は彦島の老の山公園です。以前にもそばを通ったことがあるのですが、頂上まで登ったのは初めてです。

老の山公園

小さな船の軌跡がたくさん見えます。

たんぽぽ

足下にたんぽぽを見つけました。

たんぽぽの綿毛

頂上付近で、一人の男性がカメラバッグから一眼レフを取り出していました。同好の士というわけですが、一つ私と違うのは、彼はスポーツタイプの自転車に乗っていたことです。

なるほど、自転車なら押して歩けば歩行者と同じ扱いだし、どんなとこでも入っていけますね。

オンロードのバイクだと基本的には車で行ける場所にしか行けませんからね。

バイク

運動にもなるし、自転車+カメラというのは良い組み合わせかも知れません。

みもすそ川公園

下関市周遊の2回目はみもすそ(御裳)川公園です。源平合戦の古戦場として名高い壇ノ浦に面する公園です。

平知盛 源義経

平知盛と源義経の像が置かれています。「平家物語」に、もはやこれまでと悟った知盛は、浮かび上がらぬよう碇を担いで海に飛び込んだ、とあります。

長州砲

長州砲

下関戦争の折にイギリス・フランス・オランダ・アメリカの艦艇を砲撃した「長州砲」のレプリカもあります。

ちなみにこのレプリカ、なんと100円入れると20秒後に轟音とともに煙が出るという、考えようによってはトホホなギミックを搭載しています。試しにやってみました

長州砲

うっすらと煙が出ているのがお分かりでしょうか。周囲の迷惑にならない程度のマイルドな「轟音」と無臭の煙(おそらく水蒸気)です。

みもすそ川公園

松本清張の文学碑。『半生の記』の一節が刻まれています。弾痕のような穴は単なる趣向で、下関戦争の遺物というわけではないようです。

火の山ロープウェイ

背後を振り返ると、火の山ロープウェイが見えます。実はまだ乗ったことがありません。そのうち乗ってみたいですね。

住吉神社

天気が良いので山口県の下関の町をぐるぐる回ってみました。たくさん写真を撮ったので、3回に分けてお送りします。

まずは住吉神社です。

住吉神社・本殿住吉神社・本殿

この見事な本殿は、なんと国宝です。周りに厳重な柵があって立ち入りは禁止されています。

功山寺の本堂といい、長州には国宝が密集していますね。さすが、毛利家のお膝元です。

余談ですが、長州藩は表高(おもてだか)は36万石ですが実高(じつだか)は54万石ほどあったそうです。幕府が大名を動員して行った手伝普請や参勤交代、その他諸々の費用は全て石高に応じて決められましたから、この表高と実高の差は大いに藩を潤わせたといいます。

年収540万の人が360万しか申告してないようなものです(笑)

幕府をも凌ぐ経済力を得たことが、長州が維新揺籃の地となった一因でしょう。

住吉神社・本殿住吉神社

一見するとなんということはない田舎の神社なんですけどね。

住吉神社・鳥居・桜

この長閑な感じからは、ここに国宝があるとは信じられませんね。

林芙美子のふるさと

北九州市門司区の小森江公園というところに林芙美子の文学碑があります。

林芙美子・文学碑

林芙美子の生誕の地については諸説あり、本人は山口県の下関と言っていたそうですが、門司の小森江という説もあり、また出生届では鹿児島となっています。

この碑は小森江生誕説に拠るものですね。

真相はともかく、

いづくにか吾古里はなきものか

葡萄の棚下に
よりそひて

よりそひて
一房の甘き実を食み
言葉少なの心安けさ

「掌草子」の一節ですが、「よりそひて」と二度繰り返しているところに痺れます。幼少の頃より各地を転々として「自分にはふるさとがない」と感じていたという林芙美子ならではの、心に迫る文です。

小森江公園

小森江公園は桜が満開でした。

志賀島

いつも一人ツーリングばかりの私ですが、今日は珍しく友人と志賀島に行きました。

志賀島志賀島

ぐるっと一周回ってみて分かりましたが、そこそこ道がくねっていて、でもそれほど難しいカーブもないのでツーリングに最適ですね。

バイク

志賀島と言えば、万葉集にも歌われ、江戸時代には金印も出土するなど史跡の宝庫です。が、今日は友人の手前、あまり歴史オタクぶりを発揮しないように努めました(笑)

行きに小倉東インターでETCゲートが閉鎖されており、一般の方に行こうかとも思いましたが、無線機を持った公団の人が数人うろうろしていたので聞いてみると、もうすぐ開くとのことで、待ってみました。

幸い数分待っただけで通れましたが、あれは一体なんだんたんでしょうね。故障でしょうか?

有人ゲートでETCカードを渡してスキャンして貰う手もあるのでしょうが、バイクで、しかも分離型のETC車載器の場合、カードを取り出すにはシートを開けるなどする必要があり事実上不可能です。

こういうことがしばしばあるようでは困りますね。

まあ、車載器の故障やカードの接触不良といったこちら側の原因で通れないこともあるでしょうし、ETCがあるからと現金を持たずに出掛けたりしてはダメってことですね。

津和野・大皷谷稲成神社

バイクにETCを付けたので、ここ数日高速を走りたくてウズウズしています(笑)

というわけで、島根県の津和野に行ってきました。

津和野

中国道の小郡インターを降りて、国道9号をひた走るとこの巨大な鳥居が見えてきます。ここをくねくねと下っていくと、谷間に津和野の町があります。

山陰はさぞかし寒かろうということで、冬の間は行きたいけど我慢していました。さすがにもう3月なので大丈夫と思い、勇んで行ったのですが、やはりまだ寒いですね。途中で寄った蕎麦屋のおばさん曰く、今朝は零下4度だったそうです。

津和野

これこの通り、雪が残っています。

津和野

道路も若干凍っていたので、バイクで行くのは無謀の極みだったかもしれません。

大皷谷稲成神社

ようやく大皷谷稲成神社にたどり着きました。なんでも日本五大稲荷の一つだそうで、ずいぶん立派なお社です。津和野の町のどこにいてもこの神社が見えるほどです。

津和野

もっとも、このようにごく小さな町ではありますが。

私のバイク、CB400SF には、VTEC Revo という機構があって、普段は4バルブのうち2つは閉じており、6750回転から残り2つが作動し始めます。ちょうど 100km/h で巡航しようとすると作動するかしないかくらいです。今回初めて長時間4バルブで走りましたが、燃料消費が凄いです。行きと帰りで2回給油してしまいました。

それに、ネイキッドのバイクで 100km/h 出すと、風で疲れますね。やはり、60km/h くらいが一番快適な気がします。エンジンは 100km/h でも余裕なのかもしれませんが、人間の方が持ちません。

菅生の滝

滝巡り第三弾は菅生(すがお)の滝です。こちらも昨日の鱒渕ダムの近く、道原浄水場のさらに上流です。

七重の滝へ

このような細い道は車だと入っていくのに躊躇しますが、バイクなら気軽に進めます。

菅生橋

菅生橋。ここからは歩きです。4輪の場合はこの少し手前に駐車場があります。

渓流

それにしても美しい渓流です。

仏像

滝の場所まで行くと、このように夥しい仏像があります。古来より信仰の対象となっているのでしょう。

七重の滝

七重の滝

案内板によれば、菅生(すがお)の滝の名の由来は、婦人の化粧も滝のしぶきで素顔になるところからとのことです。

七重の滝

先日の瀧の観音寺に味をしめて、県内の滝を巡っています。

今日は鱒渕ダム(北九州市のホームページでは「鱒淵」となっていますが現地の表示では鱒渕でした。どちらが正しいのでしょうね)の上流にある「七重の滝」に行ってみました。

吊り橋

ダムのへりを歩いて行くと途中こんな吊り橋があります。今回はここは渡らずにさらに奥へ進みます。

たぬき

なにやら動物がいます。猫かな? と思ったら、

たぬき

たぬきでした。慌てて撮ったので不鮮明なのが残念です。

実はこの後、すれ違った人が「さっきいのししが居た」と言ってました。たぬきだのいのししだの自然がいっぱいです。

七重の滝

さらに奥に進むと渓流が現れます。

七重の滝

そして、七重の滝です(違うかも)。

ちょうどこのあたりで道がなくなっており、沢に下りていこうかとも思いましたが、エクストリームリーデンジャラスなのでやめておきました。

白梅

帰り道、白梅を見つけました。山の中でひっそりと咲く梅は風情があります。