ここ数年、源泉徴収される給料とは別に、副収入を確定申告しています。去年までは、あの殺人的な混雑を呈している税務署に出向いていました。今年こそは e-Tax にしようと準備を重ねていたのです。
必要なもの
まずは、ICカードリーダライタを購入しました。住基カード対応を謳ったものは概ね5000円程度しますが、この品は1300円ほどでした(現在 Amazon では1800円ほどするようです)。気泡緩衝材(あのプチプチするやつ)に包まれていただけで極めて簡易な包装でしたが、実用上は全く問題ありません。ドライバもUSBに接続するだけで自動的にインストールされます(Windows7の場合)。
住基カードは区役所で500円で作れます。写真付きと写真無しを選べますが、どちらでも構いません。恐らく、写真付きは身分証明書としての利用を想定したものなので、運転免許証などを持っている人には不要と思われます。
忘れてはいけないのは、同時に「電子証明書」を取得することです。手数料は500円です。さらに、住基カード自体の有効期限は10年ですが、電子証明書の有効期限は3年しかありません。住基カード、イコール電子証明書でも良さそうなものですが、そこはそれ、役所のほうにも色々と都合があるのでしょう。
32bit版IEを使うべし
さて、電子証明書付住基カードとICカードリーダが揃ったら、いよいよ申告です。まずは、事前準備セットアップです。このアプリを実行するだけで、ブラウザの設定から必要なソフトのインストールまで全て自動的に行われます。
ただ、ここに落とし穴が一つありました。
先述の事前準備でインストールされる、ブラウザ上からICカードリーダを操作するためのプラグインが32bit専用なのです。64bit版IEを使っている場合、途中までは上手くいくように見えますが、電子証明書の登録の場面でエラーになります。
64bit版のWindowsをお使いの方は、間違いなく32bit版IE(Program Files(x86) の中にある方)を起動していることを確認してください。
預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書は郵送する
申告書が完成し、送信すると、最後に「申告書等送信表」と各種申告書、収支内訳書等を印刷する画面になります。納付書の送付、または新しく口座振替を希望する場合は、これに「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」が加わります。
申告書等はボタンを押しただけで送信完了となり、PCの操作だけですべて完結するのですが、「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」だけは、税務署に郵送または持参しなければいけません。言い換えれば、この点だけはまだ完全には電子化されていないわけです。送信表の「提出区分」でも、預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書だけは「郵送等」になっています。勿論、既に口座振替になっている人は提出しなくても大丈夫です。
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というわけで、「預貯金口座振替~」を提出しに結局今年も税務署に行きました。郵送でも良かったのですが、どうせ毎日前を通るので、郵便代の節約です(笑)。確定申告は e-Tax で既に済ませており、あとは振替依頼書を出すだけだと告げると、すぐに窓口に案内されて、ものの数分で終わりました。
非常に親切な対応が印象的でした。思えば、税務署だっていちいち納税者とケンカしたりしたくないですからね。できるものならば気持ち良く払って欲しい、ということなんでしょう。