favicon の一番簡単な作り方

favicon をご存知でしょうか。当ブログにも設定してあるのですが、要するにコレ→です。
ブラウザの種類・設定にもよるのですが、アドレスバーの左隅などにこのアイコンが表示されていると思います。
これを自分のサイト独自のものにしておくと個性が演出されて少しカッコイイのではないか、という話です。また、ブックマークに入れた場合もこのアイコンが表示されますので、識別しやすくなります。余談ですが、私は最近までこの favicon の語源が fabulous な icon(オシャレなアイコン )だと思っていました。もちろん、正しくは favorite icon の略です。良く見ると(というかどう見ても) b ではなく v なのでした。あー、恥ずかしい~。

さて、「一番簡単な方法」ですが、「@icon変換」というソフトを使います。

まず、ソフトは何でも良いので16×16ピクセルの bmp を作ります。次にその bmp を、「@icon変換」で読み込みます。そして、左ペインで読み込んだ画像をクリックして選択し、編集→透過マスクの編集 をクリックします。

favicon_screenshot.gif

スクリーンショットを見ていただけるとお分かりのように、このようにして「透明にするペン」で透過させたい部分を塗りつぶします。
あとは OK ボタンを押して編集を適用し、ファイル→単独アイコンとして保存 です(ファイル名は favicon.ico にします)。

これで favicon は完成です。これをあなたのサイトに表示する方法はいくつかありますが、一番簡単なのは、favicon.ico を適当なディレクトリに置き、全てのページの<head>~</head>の中に
<link rel=”shortcut icon” href=”./favicon.ico”>
を追加する方法です。(./favicon.ico は置いた場所によって適宜変更してください)
大量の html に上のような一行を追加するには、「Repl-Ace」が便利です。ブログの場合はテンプレートに追加します。

「@icon変換」を使う意味は二つ、一つは透過の設定が非常にスムーズに出来ることです。もう一つは .bmp と .ico は実質的に同じもので、事実 Windows 上では拡張子を書き替えただけでビットマップをアイコンとして使えるのですが、実はファイル内部の情報が少し違っていて全く同じというわけでもないのですね。「@icon変換」なら、両者を瞬時に変換可能なわけです。

イッカガツ?

あるアメリカ人の友人が「1ヶ月」をイッカガツと言っていたので、イッカゲツだよ、と教えてあげたところ、「1月」はイチガツなのに「1ヶ月」ではガツがゲツになるのはおかしい、と反論されました。(おそらく、テレビなどでイッカゲツと言っているのを聞いたことがあるはずなのですが、彼は頭からイッカガツと思っているのでそう聞こえるのでしょう)
この説明が一苦労、「そういうものだから」では納得してくれず、呉音・唐音の話まで持ち出してなんとか分かってもらえたようです。

そこで思い出したのが、そう言えば私も以前 “I ate a fried chicken.” と言ったら変だと指摘されたなぁ、ということです。どこが変だかお分かりになりますでしょうか。
文法的には間違いではないのですが、a fried chicken はニワトリ一羽丸焼きにしたものを言うそうなのです。ですから、「一羽丸ごと食べたのか?」と、変に思われたわけです。フライドチキンを何切れか食べた、という場合、”I ate some fried chicken.” が正解なのだとか。

しかし、手羽先一切れを a fried chicken と表現して間違いだというのはどうも納得がいかず、中国人やドイツ人にも聞いてみたところ、「a fried chicken でいいじゃないか」と言うのです。どうやら、a fried chicken がおかしいというのは英語ネイティブ特有の感覚のようです。
まぁ、ものすごく健啖な人ならおかしくないんですけどね~。

 

寒の雨破れ靴より染み入れり

お気に入りのあの曲がかかるのは……

今日はちょっとした頭の体操です。

今、CD アルバムの中に 16 曲入っているとします。その中でお気に入りはただ一曲です。ランダム(シャッフルではなく)に曲をかけていって、16 曲以内にその曲がかかる確率は?
実は答えは計算しなくても分かります。約 63% になるはずです。以下に簡単に説明します。

まず、1 回の試行でその曲がかかる確率 p は当然 1/16 ですね。これは簡単。
では、16 回やって 16 回ともかからない確率 y はどうでしょう。

y = ( 1 – p ) ^ ( 1 / p )
= ( 1 – 1/16 ) ^ ( 1 / (1/16) )
= 0.356

従って、16 回のうち 1 回でもかかる確率は 1 – 0.356 = 0.644
あれ、1% 誤差が出てしまいました。が、事前の予測は概ね正確でした。

なぜ分かるのかと言いますと、ある事象の起きる確率が p のとき、 1/p 回試行して一度もその事象が起きない確率 y は、p が十分小さければ自然対数の底 e の逆数に近似するからです。

demonstration.gif

つまり、上記の例で言いますと、16 曲だろうと 100 曲だろうと、確率分母の回だけかけて少なくとも一度はお気に入りの曲がかかる確率は 1 – e-1 = 0.632
常に、約 63% になります。理屈は少々難しいですが、使い方は驚くほど簡単です。それにしても、e の性質は本当に不思議ですね。

さてさて、お正月から随分と頭を使ってしまいました。頭を休めるために Furry Lewis でも聴こうと思います。Back On My Feet Again はいつかかるかな~。

マウス操作はスポーツだ!

子年ということでマウスのお話です。

 映画「マイノリティ・リポート」を御覧になったことがありますでしょうか。フィリップ・K・ディックの短篇をスピルバーグが映画化したもので、近未来モノの SF です。映画自体について取り立てて語りたいことはないのですが、ただ、トム・クルーズ扮する刑事がコンピュータを操作する場面が秀逸で、今でもよく覚えています。立体画面に向かって全身を動かしながら操作する様子はまさにスポーツのようでした。

現在のパーソナル・コンピュータは主にキーボードとマウスで操作します。特にマウスは素晴らしい発明で、40年以上前の機械式マウスから現在に至るまで使い方は殆ど変わっていません。
が、これほど直感的な操作が可能な装置なのに、そのポテンシャルが生かし切れていないように思われます。最近はスクロールホイールなど若干の進歩が見られるものの、基本的には依然としてアイコン等をクリックするためだけに使われています。

映画の中の刑事のように縦横無尽に体を動かして操作するようになるのはまだ当分先かもしれませんが、クリック以外にマウスを動かすこと自体に意味を持たせる、即ちマウスジェスチュアがようやく普及の兆しを見せ始めています。

既にインターネットブラウザに搭載されたマウスジェスチュア機能をお使いの方もいらっしゃるかと思いますが、もっと便利な汎用マウスジェスチュアユーティリティーがあります。「StrokeIt」です。(Windows用)

他にもマウスジェスチュアを実現するアプリケーションはありますが、どれも↑→↓→などとゲームのコマンドのような要領で行うものが殆どなのですね。それに比べて StrokeIt はまるで絵を描くようにスムーズに入力できて、しかも割り当てることができる機能も多彩です。ホットキーでできることは全て割り当てられるのはもちろんのこと、ウィンドウの操作や画面への描画、window メッセージをポストすることも出来ますので、事実上出来ないことはないと言って良い程です。自分のジェスチュアの”クセ”を学習させることもできます。
とにかく素晴らしいソフトなので、ぜひ一度お試しになることをお薦めします。PCの操作がリズミカル且つ効率的になること請け合いです。

唯一の欠点と言えば、StrokeIt が入ってない PC を使うと非常にストレスが溜まる体になってしまうということくらいでしょうか……(笑)

模倣と創造

「日本人はいつも模倣性が強く、西洋人が立派なトースターを作ると、日本人はもうすぐそばに模造トースターを持っていたが、美術でも同じことをやって忙しがっているにすぎない」(『ニューヨーク・タイムズ』佐藤愛一郎訳/『模倣と創造』池田満寿夫 より)

あけましておめでとうございます。

 カントリーブルース・ギターを学ぶ際にどうしても避けて通れないのが模倣という行為です。「オレは他人のマネっこはイヤだ!」と言って、過去の偉大なブルースメンのプレイを研究せずに、いきなり自分のスタイルを確立しようとする人がいますが、まずうまくいきません。個性あるプレイではなく、単に下手なプレイで終わってしまう場合が多い。マネの段階を経ることはどうしても必要です。
しかし、他人のマネというのは、する側される側双方にとって抵抗が強いですね。特にアメリカでは、「日本人は何でも真似する」という決めつけが横行しています。冒頭の引用は美術に関するものですが、音楽についても同様の偏見は今なお想像以上に根強い。やはり、物まねではなく独自の音楽を追究した方がいいのでしょうか?

私の考えは、「それでも、模倣すべし」です。思うに、音楽とは模倣によって成り立つ芸術なのです。
ピカソに対する通俗的な理解の一つに「彼は、コンベンショナルなテクニックに通暁した上で、抽象画に進んだ」というものがあります。もっと有り体に言えば、「ピカソは普通の絵も巧かった」と。
より本質的に考えれば、抽象画はそれ自体として評価されるべきで、それを描いた人が「普通の絵」も描けるかどうかは関係ないかも知れない。確かにそうです。しかし、例えば絵を全く学んだことがない私が、カンバスに絵の具を叩きつけて「これが私の芸術だ!」と叫んだところで誰も相手にしてくれないでしょう。
上に述べたようにいきなり自分独自のギタープレイをしようとするのは、それに近いのではないかと思うわけです。
画家の卵がまず石膏像のデッサンをするように(それが無駄だという人も居ます。例えば池田満寿夫)、私たちも、マンス・リプスカムやミシシッピ・ジョン・ハートの演奏を学びましょう。テクニックがしっかりしてくれば、個性は自ずから出てきます。

今年の抱負は、「マネっこ上等!」です(笑)

爪をのばすべき?

クラシックギターでは、右手の爪をのばして弾きやすい形に切りそろえるのが普通です。ですが、カントリーブルースでは時としてかなり強い音が求められますし、鉄弦ギターは爪を痛めやすいので伸ばすのはあまりおすすめできません。
指にはめるフィンガーピックを付けるのも一つの方法ですが、ちょっとしたコツが要りますので、まずは爪を短く切った指で弾くのをマスターするのが良いようです。

今日はちょっと忙しいのでここまで。
それにしても、今年は灯油が高いですね~。灯油代節約のためストーブを切っているので指がかじかんでギターどころではありません(笑)

教わり上手にならねば

今日はやや漠然とした話です。

少し前、安倍前首相が「目途」のことを「モクト」と読んで、「メド」ではないのか、と話題になりました。実は、俗にメドと読むことが多いものの、モクトが正しいのだそうです(目処=メド、目途=モクト)。私はこのとき初めて知りました。このように言葉を間違えて覚えていることって誰にでもありますよね。まぁ、目途をメドと読むのはかなり一般化しているので間違いではないかも知れませんが。
よく指摘されるのが「汚名挽回」や「的を得る(※)」ですが、他にも千差万別、人によって様々な間違った言い回しがあります。恐らく、学齢期に間違って覚えたままになってしまっているのでしょう。かく言う私も、この短い文章の中でさえ何か間違いをやらかしているかも知れません。まぁ、私ごときはともかく、相当なインテリの人の文章でも、極めて初歩的な間違いを発見して驚くことがあります。

そこで思うのが、そういう人は今まで教わることを避けてきたのではないか、ということです。どういうことかと言いますと、言葉の間違いを指摘された時、「そのくらい分かっとるわい、ちょっと言い間違えただけじゃ。それを鬼の首でも取ったように……ブツブツ……」という態度を取る人がいるのですね。要するに間違いを認めない人です。こういうのに出くわすと、二度と教えてやるものか、ということになる。誰も教えてくれないから、往々にしていつまでも間違ったまま歳を取ってしまう。実にもったいない生き方ですね。
こういうときは、「ああ、正しくは○○というのですか。勉強になりました、ありがとうございます」と、教えてくれた人に大いに感謝しなくてはいけません。

とは言うものの、教え方がマズい人がいるのも事実で、どうしてもカチンときてしまうこともありますよね。でも、そこをなんとか堪えてあくまで腰を低くし、常に教えを請う態度をとり続けるのも人としての修行のうちではないかと思います。
難しいのですけどね。

尚、「修行」といっても怪しい宗教の受け売りではないのでご安心下さい(笑)

 

自動車のドアを開くるやくさめ出づ

※追記:
今日、「的を得る」は「的を射る」の誤用とするのが一般的ですが、漢籍に詳しい人によると、的を得るも必ずしも間違いとは言えないそうです。

アップビート≠アップテンポ

アップビートとアップテンポ、テンポが速いこととは全く違うのですが、混同されていることが多いようです。
アップビートとは何か。誤解を恐れずに言えば、体を動かしてリズムを取ったときに体が上に来る音です。4分の4拍子であれば2,4拍目(アフタービート)がアップビートであると考えることもできるし、1拍をオモテとウラに2分割した場合のウラをアップビートと考えることもできます。
以前の記事にも書きましたが、オモテばかりでウラを感じ取っていないのがリズム感を悪くする主な原因のようです。オモテ、つまりダウンビートに意識を集中するのは良いとして、その前の拍のウラが予備動作として常に伴っていることにも意識を向けなければいけません。

bounce_feel.gif

ブルースで言えば、ター・タ、ター・タのバウンスフィールの後拍の”タ”がアップビートですが、その”タ”から始まる曲がとても多い。これ即ちアップビートの曲、ドイツ語でアウフタクトの曲なわけですね。つまり、アップビートとは私たちが慣れ親しんでいる言葉で言えばアウフタクトのことです。

と、まぁ、理屈は簡単なのですが、私たち日本人にとって難しいのは「体を動かしてリズムを取る」ことなのかも知れません。以前テレビで見かけたのですが、村おこしで公民館にジャズバンドを呼んだのですね。ですが、せっかくのジャズコンサートだというのに、全員椅子に腰掛けたまま身じろぎもせずに聴いているのです。踊るのは無理にしても、せめて首を振ってリズムを取る人くらいいても良さそうなものですが誰もいません。あれはもったいないですね。恥も外聞もなくぶんぶんと体を揺らした方が絶対に楽しいはず。音を楽しむ、音楽の音楽たる所以です。ただ、誰もやってないのに一人だけやるのは確かに勇気が要りますね(笑)
その点、ロックでは観客が立ち上がって手を振るのが当たり前になっています。私は PA で極端に増幅された音はあまり好きではないのでロックコンサートには殆ど行きませんが、「全身を使って音を楽しむ」という意味では見習わないといけませんね~。

Winampが認識するWindowメッセージ

今回は少し技術寄りの話、といいますか、メモです。
Winamp が認識する Window メッセージは以下の通り。
外部アプリ、例えばキーボードユーティリティーなどからメッセージをポストする場合に便利です。

“play” → 40045
“pause” → 40046
“stop” → 40047
“previous” → 40044
“next” → 40048
“fade” → 40147
“stop next” → 40157
“forward” → 40148
“rewind” → 40144
“beginning” → 40154
“end” → 40158
“eq” → 40036
“volume up” → 40058
“volume down” → 40059
“repeat” → 40022
“shuffle” → 40023
“close” → 40001
“back 10” → 40197

<例>”play”の場合

Message_ID: WM_COMMAND
wParam: 40045

CD 整理のスゝメ

人間のお腹の中に詰まっている文章の量は人によって違うものの一生変わらず、沢山引き出せば早晩枯渇するという人がいますが、私はそうは思いません。いろいろと新しいことを体験し、考える、あるいは同じテーマについても別の切り口から観察するといったことで文章など無限に引き出せるのではないかと思っています。
が、作りたてのこのブログ、早くも更新が結構しんどくなってきました(汗) 最大の原因はわたくしの人間的薄っぺらさなのでしょうが、一つには「音楽」、それもカントリーブルースという一つのテーマに絞りすぎているためというのがあるのかも知れません。まぁ、いざとなれば CD の寸評などを書くつもりです。カントリーブルースの CD は4百枚以上持っているので、3日に一度書いていけば3年分以上のネタはあるわけです。理論上は……。

というわけで、今回は沢山ある CD をどうやって整理しようか、という話です。少々脈絡が変でしょうか(笑)
もちろん、棚にきれいに並べる、というのも良い整理法なのですが、「久しぶりにあの曲が聴きたい」というときに、なかなか見つからないんですよね。その点、リッピングして PC に取り込んでしまえば検索性は格段に向上します。
ただ、mp3 や Ogg Vorbis などに圧縮してしまうと音質の劣化が気になる、という方も多いでしょう。また、オーディオ愛好家の方は「PC なんかでまともな音が聴けるか」と仰るかも知れません。カントリーブルースの場合、特に戦前録音のものは元々雑音が凄いので再生環境を気にする人はあまりいませんが、一般論から言えば、音楽好きには圧縮音楽はあまり歓迎されませんし、PC のチャチなスピーカーの奏でる音など音楽として認めない傾向にあります。

しかし、取り込んだ音楽を聴くため、ではなく、大量の CD を整理するためにリッピングする、という考え方もあります。とにかく、PC の検索力は強力なので、「あの曲はどこだっけ?」ということは一切なくなります。
使用するソフトウェアは何でも良いのですが、私は CDEx を愛用しています。インストールを終了し CD を入れると、ネット上の CDDB に接続され、ジャンル・アーティスト名・アルバム名から曲名に至るまでが自動的に表示されます。あとは Extract CD track(s) ボタンを押すだけです。無圧縮で取り込むこともできますが、今回のように CD の整理が目的ならば、mp3 の 192kbps くらいで十分です(本当に PC で音楽を聴くことがないのなら CDDB のデータだけあれば良いのですが、検索時の確認用に音があった方が便利なので)。

さて、ここからがキモなのですが、PC に取り込んだ全てのアルバムに任意の通し番号を付けます。

D:\Blues\001_Black Melodies On A Clear Afternoon\..
D:\Blues\002_Truckin’ My Blues Away\..

といった具合です。フォルダ名を一斉にリネームするには Flexible Renamer が便利です。
そして、これだけは少々面倒なのですが、全ての CD にその番号を記した付箋を付けていきます(外だとすぐ剥がれてしまうので内側に付けると良いでしょう)。新しく CD を購入して、あるアルバムとアルバムの間に入れたい、という場合は、001_01_という風に枝番にします。

これで、番号順に並べておけば、PC で聴きたい曲を検索し、即座に取り出せるようになります。
「番号など振らなくても、取り込んだファイルを再生すれば良いのではないか」という方、確かにその通りです……(汗) ですが、今回は、高価なオーディオセットを所有していてリッピングなど軽蔑しているような人にも PC を活用した整理法に目を向けていただくために、敢えて PC 内で完結せず、CD 実物を整理する方法をご紹介しました。