竈猫

歳時記には冬の季語として竈猫という言葉が載っています。

昔は、まだぬくもりの残る竈(かまど)、庶民の言うへっついで猫が寝ていることはよくあったようです。

朝、炊事のために猫を竈から追うことに「季節」を感じ、詩文へと昇華させるとは、昔の人の何とゆかしく、芸術的なことでしょう。

何もかも知つてをるなり竈猫

富安風生

現代で言えば、車のボンネットの中に猫が入り込むのに似ていますね。

夏みかんアイス

萩で撮った写真で載せ忘れていたのがありました。

夏みかんアイスクリーム

これです(笑)

夏みかんアイスクリーム。11月も末なのに。

夏みかんは萩の名産です。味はかなり酸っぱかったです。暑い時期、歩いて観光してまわって疲れたときなどに食べると清涼感があって良いかもしれません。

が、なにぶん今は晩秋、あるいは冬と言って良い季節です。さすがに冷たすぎました。茶店のお姉さんも怪訝そうな顔をしていました。

かけ算の順序

定期的に話題になることの一つに、「学校教育においてかけ算の順序を強制すべきか否か」があります。

強制すべきとする人々は、1つぶんの数 × いくつ分 の順で式を立てなければならない、と主張します。かけ算の概念をそのように教えるからです。彼らによれば、「5つの皿に饅頭を3個ずつのせた。饅頭は全部でいくつか」という問題に、5 × 3 = 15 と答えるのは誤り、となります。

また、彼らは「乗算の交換法則は計算のルールに過ぎず、まずは正しい式の立て方を教える必要がある」とも言います。なるほど。

しかし、しかしですよ、仮に 1つぶんの数 × いくつ分 の順を守るとしても、皿に1個ずつ饅頭を置いていくと考えると、5個で1巡し、3巡したところで終わるので 5 x 3 とすることも可能なはずです。「1個ずつ配るのはナシ」とでも言うのでしょうか。

確かに、子供は問題文の意味をよく検討せずに、「今、かけ算を習ってるから、出てくる数字をかけ算しておけばいいんだろう」的な発想でやってしまうことがあります。教師には、生徒がきちんと文章を読んで理解した上で式を立てているかを見極める必要はあります。

しかし、「1つぶんの数 × いくつ分の順になっているか」などといったことは生徒の理解を推測するよすがに過ぎず、本当に理解しているかを調べるにはもっと緻密な考査が必要です。メルクマールに過ぎぬものを教師が勝手に規範にまで昇格させるのは不当です。

それに、生徒は割り算を習う時点で嫌でも順序について意識せざるを得なくなります。その時に、遡って、かけ算や足し算は交換法則が成り立つけど引き算や割り算はそうではないことを理解すれば十分です。

かけ算の順序にこだわることに意味があるとは思えません。

萩は陸の孤島じゃなかった

萩旅行の後半です。

良く晴れて、筋雲が見える日でした。

指月山

面白い地形ですね。中央右の小山の麓に萩城趾があります。

萩城趾

お堀には鯉が泳いでいます。

萩城趾

城址に入るには210円かかるせいか、中には殆ど人がいません。

萩城趾

萩城跡

銃眼を備えた海側の塀。

萩反射炉

有名な反射炉は、城跡からは松本川を渡って5キロほど行ったところにあります。

萩を見て回るには「中央公園駐車場」に車を駐めると便利です。

萩中央公園駐車場

有り難いことに二輪は無料でした。後ろの建物は萩市立図書館です。

萩には電車で何度も行っていますが、山陰線は本数が少なく陸の孤島という印象でした。今回初めて車というかバイクで行ってみて、思いの外早く着いたので拍子抜けしました。

中国道美祢東インターから絵堂までの「小郡萩道路」は無料ですし、交通量も多くありません。車だとかなり行きやすいですね。

今後、「花燃ゆ」の人気次第では観光客がわんさと訪れるかも知れません。

「花燃ゆ」は国粋主義とフェミニズムを如何に融合させるか

久しぶりに山口県の萩市に行ってきました。来年の NHK 大河ドラマ「花燃ゆ」では吉田松陰の妹が描かれるそうで、旗や幟がたくさん立っていました。

松下村塾

松下村塾です。さすがにここには幟は立っていませんでした。

それにしても、このような小さな学舎から高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋といった俊英が巣立ったという事実には驚きを禁じ得ません。

菊屋家

豪商、菊屋家などが並ぶ一角。立派な白壁です。

猫

猫発見。

フェミニズムと国粋主義

凡そ皇国に生まれては、宜しく吾が宇内に尊き所以を知るべし

吉田松陰が親戚の子の元服にあたって与えた「士規七則」の一文です。

明らかに、松陰は明治以降の日本国粋主義の源流の一つです。そして、彼が妹を娶せた久坂玄瑞もまた、勤皇の志士達の中でも最も先鋭的な一人です。

私は長いこと NHK の大河ドラマは見ていません。しかし、いわば右翼の神様である彼らと、二人を結ぶ松陰の妹・文(ふみ)が、どう描かれるのかには少し興味があります。

世間では国粋主義とフェミニズムとは水と油のように言われますが、実は意外に親和性があると思っているからです。

お国の大事と聞くからは 女ながらも武士の妻
まさかの時には しめだすき

長州に伝わる祝い歌の一節です。

「花燃ゆ」の脚本家は二人、いずれも女性だそうです。フェミニズムに偏りすぎては怖いおじさん達に凄まれ、国粋主義に傾けば怖い自由の闘士達に怒られるという難しい仕事でしょうが、お手並みを拝見したいと思います。

もう少し萩の写真があるので、例によって2回に分けます。

Firefox を再インストールした

この数ヶ月間、Windows7 で Firefox が重い、特にタブを閉じたとき数秒間固まってしまうという現象が起きていました。結論から言うと、一旦アンインストールしてからインストールし直すと解消しました。

Firefox には Sync という機能があります。その名の通りブックマークや設定などを複数のマシン上の Firefox で同期させるものです。お陰で、再インストール後もそれまでの環境をすぐに取り戻せました。

同様の現象に悩んでいる方は、Sync を有効にした上で再インストールしてみてください。アドオンなども含めてすぐに元に戻せるので実に簡単です。

au WALLET カード

先日スマホの機種変更をしたとき、店員の口車に乗って au WALLET なるものを申し込んでしまい、今日そのカードが届きました。

マスターカードのマークがついていますが、クレジットカードではないそうで、その証拠に書留ではなく普通郵便で届きます。プリペイド式なのでチャージしない限り使えないから、という理由です。

つまり、理論的には Suica などの電子マネーに近いと言えます。ただ、非接触型ICカードではないので、クレジットカード用の機械を通す必要があります。

どうも存在意義がよく分からない au WALLET カードですが、「借金」であるとしてクレジットカードを嫌う層には良い選択肢となるのかも知れません。

ちなみに、私が注目するのは「ポイント」です。あるクレジットカードで一定額をチャージすれば、額に応じてクレジットカード側でポイントが付きますよね。さらに au WALLET を使用すればまた額に応じてポイントが付くわけで、二重取りが可能となります。

とは言え、ポイント目当てに要らないものを買ってしまっては本末転倒なので、やはり封印しておいた方が良いでしょうか。どのみち、年会費等は無料なので、とりあえず非常用として持っておこうかと思います。