一兆歩譲ってみる

よく「百歩譲って」と言いますが、この言葉は本来「一歩譲って」だったのがエスカレートして百歩になったものです。「自分としてはこれだけ譲っているんだから」という気持ちを表すために歩数を増やしたのでしょう。

最近では、若い人が「百万歩譲ってもさ~」などと言ったりするのを耳にすることもあります。正直あまり賢く見える言い方ではないので、百歩くらいに留めておいた方が良いとは思いますけどね。

さて、このようにだんだん増える傾向にある「○○歩譲って」ですが、先日なんと「一兆歩譲って……」と言っている人がいました。ハイパーインフレです(笑)

一兆歩って距離にするとどのくらいでしょう。

人間の歩幅は身長の0.45倍ほどだと言います。

1,000,000,000,000 * 1.7 * 0.45 = 765,000,000,000

身長が170cmの人が一兆歩歩くと、約7億6500万kmですね。ちなみに、赤道の長さは約4万77kmですから、

765,000,000 / 40,077 = 19,088

地球を1万9000周する距離です。いくらなんでも譲りすぎですね(笑)

白野江植物公園

先週ですが、北九州市の白野江植物公園に行ってきました。

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入り口はこの階段の他、スロープもあるようです。ただ、園内は割と山道なので、車いすのまま見て回るのは無理かもしれません。

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椿のような葉っぱですが、花びらは八重ですね。この花に限らず、名称はメモってこなかったのでよく分かりません。

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この公園、ちょっとした高台にあるので、先週の段階でソメイヨシノはまだ咲いていませんでした。写真はカワヅザクラです。後ろの方にちらっと写っていますが、写真愛好家達が巨大な望遠レンズを付けたカメラを三脚に据えて、パシャパシャパシャ!っと凄い勢いで撮影していました。

車の内装を剥がすには知恵と勇気と正しい工具が必要

最近買った中古車はアームレストが付いていないグレードだったので、ちょっと割高ですが純正品を注文して取り付けました。

この車にはカスタムスピーカーとサブウーファーも取り付けていますが、これらは買ったお店で付けてもらったものです。サブウーファーはバッ直にする必要があるのでプロに任せるに限ると思ったのです。餅は餅屋です。

対するに、アームレストくらいは自分で何とかなるだろうと高をくくって、今回は自分で取り付けました。

センターコンソールを引っぺがしたところです。ここまでくるのがかなり大変でした。ネジの場所、ツメの場所などを把握しながら、適切な方向に適度な力を加えなければいけません。力を入れすぎてツメを折ったり、プラスチックを割ったりしてはダメだし、かといって、恐る恐る弱い力でやっていては外れません。特にシフトレバーのカバーは再利用するので割ってしまわないように気をつけました。

さて、新しいアームレスト付きセンターコンソールを取り付けようとすると、どういうわけか組み付きません。こっちのネジを合わせるとあっちが合わないし、といった感じで、まるで知能テストのようです。

結局、説明書には載っていませんでしたが、上の金具を取り除く必要があることが分かりました。ただ、ご覧のようにボルトが長く出ているので、普通のソケットレンチやボックスドライバーでは外せません。かなり固いのでペンチなどで外すことも(たぶん)不可能です。下手なことをしてナットの角をなめてしまっては困ります。仕方がないので、この状態のまま近所のホームセンターまで走って、ディープソケットを買ってきました。

そんなこんなで、ようやく取り付けることができました。

思ったよりも苦戦しました。同封されていた簡易説明書には、取り付け方は書いてあるけど、既存のセンターコンソールの外し方が書いてないんですよね。「外して下さい」としか(笑)

やはり素人にはちょっと難しい作業でした。

ともあれ、目立った傷を付けることがなかっただけでも上出来と言えましょう。これで左腕がくたびれずに済みます。

e-Tax で払ってみた

ここ数年、源泉徴収される給料とは別に、副収入を確定申告しています。去年までは、あの殺人的な混雑を呈している税務署に出向いていました。今年こそは e-Tax にしようと準備を重ねていたのです。

必要なもの

まずは、ICカードリーダライタを購入しました。住基カード対応を謳ったものは概ね5000円程度しますが、この品は1300円ほどでした(現在 Amazon では1800円ほどするようです)。気泡緩衝材(あのプチプチするやつ)に包まれていただけで極めて簡易な包装でしたが、実用上は全く問題ありません。ドライバもUSBに接続するだけで自動的にインストールされます(Windows7の場合)。

住基カードは区役所で500円で作れます。写真付きと写真無しを選べますが、どちらでも構いません。恐らく、写真付きは身分証明書としての利用を想定したものなので、運転免許証などを持っている人には不要と思われます。

忘れてはいけないのは、同時に「電子証明書」を取得することです。手数料は500円です。さらに、住基カード自体の有効期限は10年ですが、電子証明書の有効期限は3年しかありません。住基カード、イコール電子証明書でも良さそうなものですが、そこはそれ、役所のほうにも色々と都合があるのでしょう。

32bit版IEを使うべし

さて、電子証明書付住基カードとICカードリーダが揃ったら、いよいよ申告です。まずは、事前準備セットアップです。このアプリを実行するだけで、ブラウザの設定から必要なソフトのインストールまで全て自動的に行われます。

ただ、ここに落とし穴が一つありました。

先述の事前準備でインストールされる、ブラウザ上からICカードリーダを操作するためのプラグインが32bit専用なのです。64bit版IEを使っている場合、途中までは上手くいくように見えますが、電子証明書の登録の場面でエラーになります

64bit版のWindowsをお使いの方は、間違いなく32bit版IE(Program Files(x86) の中にある方)を起動していることを確認してください。

預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書は郵送する

申告書が完成し、送信すると、最後に「申告書等送信表」と各種申告書、収支内訳書等を印刷する画面になります。納付書の送付、または新しく口座振替を希望する場合は、これに「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」が加わります。

申告書等はボタンを押しただけで送信完了となり、PCの操作だけですべて完結するのですが、「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」だけは、税務署に郵送または持参しなければいけません。言い換えれば、この点だけはまだ完全には電子化されていないわけです。送信表の「提出区分」でも、預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書だけは「郵送等」になっています。勿論、既に口座振替になっている人は提出しなくても大丈夫です。

というわけで、「預貯金口座振替~」を提出しに結局今年も税務署に行きました。郵送でも良かったのですが、どうせ毎日前を通るので、郵便代の節約です(笑)。確定申告は e-Tax で既に済ませており、あとは振替依頼書を出すだけだと告げると、すぐに窓口に案内されて、ものの数分で終わりました。
非常に親切な対応が印象的でした。思えば、税務署だっていちいち納税者とケンカしたりしたくないですからね。できるものならば気持ち良く払って欲しい、ということなんでしょう。

肥前名護屋城址

佐賀県の肥前名護屋城址に行ってきました。

言うまでもなく、豊臣秀吉の朝鮮出兵に際して建てられた城です。東松浦半島の突端にあるので、福岡から行く場合ぐるっと回る感じで、結構距離がありました。私が好む名所旧跡はどういうわけか世間ではあまり人気がないらしく、今回も前原有料を下りてからは典型的な田舎道で、車も少なく、また人っ子一人いないのかな、と思いきや、意外にも、現地に着くと駐車場が殆ど埋まっているほどの人出でした。

とは言え、なにしろ広大な城址なので、写真でもお分かりの通り結局人影はまばらなのですが。

本丸址に立っている碑です。ちょっと逆光気味になってしまいました。

すぐそばには青木月斗の句碑もあります。

太閤が睨んだという海。

現地は呼子という港のすぐそばで、できれば名物のイカを食べたかったのですが、料理屋の方は城址と違って本当に人が多く、幾つかの店を回ってみましたがどこも外にまで人が溢れていました。余程早い時間に行くか、あるいは予約しておかないと無理みたいです。結局イカは食べられませんでした。ぐぬぬ。

勝山御殿跡

最近物見遊山ばかりしています。

以前、山口県の長府のことを書きましたが、長州には他にも見所がたくさんあります。

勝山御殿跡もその一つです。

長府藩の藩邸は元は海沿いにあったそうなのですが、下関戦争のころ、「砲撃されて危ない」ということで山の手に移されたのがここです。

比較的新しい時代のものですから、保存状態が良く、現在は公園として整備されています。

この石垣の立派さから言って、完全に「勝山城」と呼ぶべき規模ですが、幕府に遠慮して「御殿」と呼んだのでしょう。実際は、どこが二の丸やら三の丸やらさっぱり分からなくなるほどの広さです。

 

春立つや石垣高き山の城

それにしても、「勝山」とはめでたい名ですね。

千光院の大蘇鉄

樹齢400年を超えるという蘇鉄を見に行ってきました。

昔、島原の乱が起きたときのことです。鎮定に向かう福岡藩士が岡湊神社というところで戦勝を祈願し、いくさが終わって帰藩する際、島原城内の蘇鉄を持ち帰り、岡湊神社の境内にあった千光院に植えたのだそうです。

後ろにチラッと写っている瓦屋根からご想像できるかと思いますが、この蘇鉄、現在は個人の住宅の敷地内にあり、入っていくのはちょっと勇気が必要です。
ちょうど私が行った時も、この家の奥さんが洗濯物を干すなどしていて、入って良いものか一瞬悩みましたが、
「こんにちは」
と声をかけると
「あー、どうぞ見ていって下さい」
と言ってくれました。

真冬なのに、夏の風情ですね。何本もあるように見えますが、根っこは一本です。実に見事なもので、日本三大蘇鉄の一つに数えられています。

私としたことがデジカメを持参するのを忘れてしまったので、iPhone5 による撮影です。とはいえ、晴天だったからか、なかなか良く写っています。

蘇鉄とは関係ないのですが、途中の道で良いことが書いてあったので写真を撮ってきました。昔はよくこの手の看板を見かけたものですが、最近あまり見ませんね。

帝踏石

苅田町にある「帝踏石(たいとうせき)」を見に行ってきました。この町は先日の「石塚山古墳」を始め、遺跡の宝庫です。

「日本書紀」に、景行天皇が土蜘蛛を征伐したとき石を集めて吉凶を占ったとの記述があり、この石がそれであるとされています。

それぞれの石はかなり大きく優に数トン、中には数十トンあると思われるものもあります。

気に入ったのは、「ここで遊んでいて怪我をしても、当神社は一切責任を持ちません」と立て札がしてあるところです。

「遊んではいけません」とは書いていないのです。

何しろ景行天皇(在位71年~130年)の時代からここにある石なのです。まあ、日本書紀の記述は神話的なものでしょうから実際はもっと新しいとしても、1000年以上もの昔から、ずっとこの近所の子供はこの石に登って遊んでいたに違いありません。

恐らくは現在この石を管理している神社の神主さんもその一人でしょう。然るに、今はこういう時代ですから、子供が怪我などすると神社に損害賠償を請求する親もいるかもしれません。だからといって「遊ぶな」というのは忍びない、それで上記のような表現になっているのではないかと思います。

深読みしすぎでしょうか。

追記:苅田町ではなく、朽網でした。

秋月城址

朝倉市の秋月城址に行ってきました。

眼鏡橋です。
ガイドブックによれば、このようにアーチが低いものは全国的にも珍しいとのことです。

城址といっても、秋月氏時代のものとしては唯一「黒門」があるだけです。
この黒門、もとは裏門だったものが後の黒田氏の時代に大手門として使われたのだそうです。

一時は三六万石を領した秋月種実も豊臣秀吉に敗れ、日向国高鍋に移封となり、秋月城は廃城となっていました。その後、福岡藩初代の黒田長政の三男、長興という人がこの地を分封され、秋月藩を興した際に、旧秋月城を改修し陣屋を置きました。

上の写真はちょっと露光過多で「黒門」っぽくないですね。

実は、この近辺で女性の二人連れにシャッターを頼まれて押してあげたのですが、よく考えると背景に肝心の黒門が入っていなかった気がします。「せっかくだから、黒門が入るようにちょっと移動しませんか?」などと言ってあげれば良かったのですが。我ながら気のきかなさにちょっと呆れてしまいます。

それから、武家屋敷の久野邸は改修のため二月末まで休館だそうです。これ目当てに行かれる方はご注意下さい。