利き目、利き脳と小保方博士

最近買ったカメラを弄っていて改めて思ったのが、私には左目でファインダーを覗くクセがあるということです。一般的には右目で覗くのが良いとされているのでそうしようとすると、非常に見にくいのです。視力に問題はないはずなのに。矯正は容易ではなさそうです。

このように、人間には利き目があることは経験からも明らかですが、では利き脳はどうでしょう。

左脳は論理を司り、右脳は創造を司る。そして、左右どちらが優位かによって左脳人間と右脳人間に分けられる。……という説が巷間に流布しています。

また、視神経は交差しており、右目から入った情報は左脳に、左目から入った情報は右脳に送られることから、利き目と逆の方が「利き脳」であるとも言われます。この理論に従えば、私は左目が利き目なので右脳人間ということになります。

しかし、「利き脳などない」という説も強力に主張されており、我々素人には判断しかねるところです。どちらの説が正しいにせよ、一般人には科学的な検証など不可能であり、要するに、信じたい説を信じているに過ぎません

今話題の小保方博士のSTAP細胞に関してもそうです。「そう簡単に万能細胞ができるはずがない、俺はSTAP細胞がインチキだと分かっていた」と、したり顔で言う人が居ますが、本当に分かっていたのか怪しいものです。素人に分かるくらいなら、「ネイチャー」の査読を(何度か却下されたにせよ最終的に)突破できるはずがありません。

もっとも、小保方氏には博士論文の剽窃疑惑も持ち上がっているので、極めて「疑わしい」のは確かです。

もし剽窃が事実なら博士号は剥奪されるでしょうが、しかし、それとSTAP細胞の研究の正当性とは一応区別して考えなければいけません。

「博論はパクリだけどSTAP細胞は本当」ということだってありえますからね。

まあ、ないでしょうけど……。

これから消えていきそうな3つの言葉

以前は普通に使われていた言葉が、現在では「不適切」とされる現象はよく見られます。例えば、「釣りキチ三平」のように漫画のタイトルにもなった「〇〇キチ」。「キチガイ」みたいに〇〇が好きという意味ですが、今ではまったく見かけません。

と言うことは、現在普通に使われている言葉も将来問題とされて消えていく可能性があります。

ハイブリッド

消えそうな言葉の筆頭が「ハイブリッド」です。この言葉、日本では「ハイブリッド・カー」のイメージが強く、語感としては悪くありませんが、本来の意味は「雑種」です。

小説「ハリー・ポッター」シリーズで、「人間」と「魔法使い」との混血を「汚れた血(mud-blood)」と呼ぶことが最低の行為として描かれていることからも分かるとおり、西欧では純血主義に対する拒否感が強まっています。それに従って「ハイブリッド」という言葉も使いにくくなっています。

余談ですが、先日購入した新しいMac、SSD と HDD の長所を組み合わせたという”Fusion Drive”が搭載されています。”Fusion(融合)”という言葉を使ったのは、”Hybrid”を避けるためだと思います。

マニア

冒頭の「〇〇キチ」が「〇〇キチガイ」の略だからダメということになって、言い換えとして広まったのが「マニア」です。「釣りマニア」「鉄道マニア」、「オーディオマニア」などなど。

しかし、カタカナなので語感が弱められているとは言え、maniac とは躁病患者のことであって、かなり危なっかしい表現です。

一部で -mania を避けて -phile という接尾語を使う(オーディオマニア→オーディオファイル)ようになっていますが、普及しているとは言いがたい状況です。

まあ、「鉄道ファン」「オーディオファン」あたりが無難でしょう。

ニート

Not in Education, Employment or Training.  NEET.  もともとは、イギリスの政府機関「社会的排除防止局」が文字通り社会からの排除を防ぐために定義した言葉です。しかし、日本では侮蔑と嘲笑とともに用いられ、むしろ排除を進めるための言葉でもあるかのようです。

社会からの脱落者という意味では、「乞食」という言葉があります。乞食(こつじき)は本来は僧侶の修行の一つですが、次第に差別的な意味が加わり、現在では少なくとも人をコジキ呼ばわりすることはためらわれます。

「ニート」もそのうち差別語として問題化されそうです。

EOS 70D

実は、Mac mini だけでなくカメラも購入しました。増税前に大奮発です。

EOS70D

モノはキヤノンの EOS70D です。既にソニーのサイバーショット DSC-RX100 を持っている(上の写真もそれで撮りました)のでこれで十分な気もしていたのですが、とうとう買ってしまいました。私には過ぎた代物かもしれません。

カメラは子供の頃家にあった古い一眼レフを弄ったことがある程度で、使いこなせるかどうか不安です。

キットレンズ(EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM)を付けて手に持った感じでは思ったほど重くはありませんね。とりあえず、重さに関しては大丈夫そうです。

大丈夫でないとすれば、夥しいスイッチやダイヤルの類です。なにがなにやら……。

まあ、ぼちぼち使い方を覚えていこうかと思います。

新 Mac mini

新しいMac mini が届きました。

Mac mini 比較

旧 Mac mini との比較(左→旧、右→新)です。ご覧のように上から見た面積はむしろ大きくなっています。厚さは2割減といったところでしょうか。質感は、旧の天板がプラスチックで安っぽかったのに比べ、新 Mac mini は全体がアルミ製で高級感がありますね。放熱にも若干寄与しそうです。

対象物としてキーボードを置いてみました。私はこの東プレRealforce 101 を KVM で切り替えて、Mac と Windows 両方で使っています。

OS はプリインストールされているので、電源を投入すると自動的にセットアップが始まり、数分後には使える状態になります。

ファイルの移動

ファイルを新しい Mac mini に移動します。

スクリーンショット

古いマシンのケースを開け、HDD を取り出して、SATA を USB に変換するケーブルを介して繋いだところです。左の Macintosh HD が新しい方、右のオレンジ色のアイコンが古い方です。

iTunes Media フォルダをバックアップしておこう

今回ちょっと困ったのが、iTunes のライブラリの扱いです。購入した曲は問題なく再ダウンロードできるのですが、手持ちの CD を取り込んだ分については、例えば iPhone などのデバイスから Mac に戻すことはできません

なので、

/ユーザ/[ユーザ名]/ミュージック/iTunes/iTunes Media

フォルダをバックアップしておきましょう。このフォルダを新しいマシンの同じ場所に移して、iTunes で「メディアをスキャン」すれば問題なく認識されます。アートワークやメタデータも元通りです。

ちなみに私はバックアップしていませんでした。故障した古いマシンの HDD が生きていたから良かったものの、さもなければ再び何十枚もの CD を取り込む作業を強いられるところでした。しかも、新しい Mac mini にはCD/DVD ドライブはもう付いていないので、外付けするか別のマシンを使って……。

たぶん、面倒になってやらなかったでしょうね。

消費増税に思う

もうすぐ消費税が 8% に上がりますね。

思い起こせば 3% の消費税が初めて導入された時、私はまだ中学三年生。自分で稼いだお金ではないので、小銭のやりとりが面倒くさくなった程度の認識でした。

5% になった時は、上げ幅がさほど大きくないこともあり、「いつの間に?」という感じ。

で、今回ですが、かなりビビっています。「〇〇で増税を乗り切れ!」みたいなことを言う人もいるけど、乗り切るも何も消費増税は一時的なものではなく、来年にはさらに上がる(10%)予定なわけですから。お上の都合で身の回りのあらゆるものが値上げって怖い話ですよね。

例えば、ガソリン。今、リッター155円で売っている店は、4月からは 155 * 1.03 = 160 円に値上げすることでしょう。

かなりキツいです。

村山内閣が 5% に上げることを決定(実施したのは橋本内閣)した時は、福祉のためという名目でした。しかし、あれ以降福祉が充実したという実感はありません。

今度の増税は財政健全化と震災復興のためということなのでしょうが、果たしてそれがどれくらい達成されるのでしょうか。

日本人は納税者意識が希薄だとよく言われます。ですが、消費税が 8%、そして 10% ともなるとそれも変わってくるでしょう。来月以降、税の使われ方に今まで以上に関心が集まるとすれば、増税も怪我の功名となるのかも知れません。

コンビニのおでんは美味しい

ちょっとシーズンを過ぎてしまいましたが、最近コンビニのおでんの美味しさに感動しまくっています。

コンビニのおでん

近所のスーパーの総菜コーナーにもおでんがありますが、正直ちっとも美味しくありません。やはりコンビニのやつに限ります。

なぜあんなに美味しいのか……。巨大資本による綿密な研究に基づいた味作りのおかげでしょうか。でも、それではコンビニの弁当はさほどでもない理由が説明できません。

謎です……。

黒子のバスケ脅迫犯の気持ち悪さ

漫画「黒子のバスケ」の原作者及び関係各所を脅迫した事件の被告人意見陳述の全文が公開されています。

なるほど、渡辺被告の知能は平均以上ではあるのでしょう。しかし、それほど賢いとも思えません。ある部分では「ろくに努力もせず怠けて過ごして来た」と認めているにもかかわらず、

自分の人生と犯行動機を身も蓋もなく客観的に表現しますと「10代20代をろくに努力もせず怠けて過ごして生きて来たバカが、30代にして『人生オワタ』 状態になっていることに気がついて発狂し、

別の部分では格差社会を嘆いたりしています。

グローバル経済体制の拡大により、一億総中流の意識が崩壊し、国民の間の格差が明確化して久しい昨今です。日本は東西冷戦下の高度成長期のようなケインズ型の経済政策を採用する体制にはもう戻れないでしょう。

「グローバル経済」だの「ケインズ型の経済政策」だのといった「ご高説」に失笑させられるのはさておき、上に引用した2つの文は論理的に矛盾しています。

「ろくに努力もせず怠けて過ごして来た」のならば、現在の不遇もまさに「身から出た錆」であり、「格差社会」を嘆く筋合いはないはずです。

「こんなにも努力してきた」のに「格差社会」のせいで不遇、ならば筋は通りますが。

高い自意識

渡辺被告に限らず、自分がいかに努力していないかを力説する人間はたくさんいます。「自分は本当は高い能力があるんだけど、努力していないからこの程度なんだ」というわけです。

渡辺被告の高い自意識は、臨床心理士から「間違った」プロファイリングをされたことを憤る部分にも垣間見られます。

どこかの臨床心理士が新聞紙上で「好きなキャラ云々」などと真相にかすりもしないプロファイリングを披露して悦に入ってましたが、そんなしょぼい話ではないのです。

この後の文でも、件の臨床心理士を「自身の能力への懐疑と謙虚さが完全に欠如した恥の上塗り的な強弁を平然と新聞紙上にできる人物」などと強く非難しています。

この男、事ここに至ってもまだ「自分のことを正しく理解して欲しい」ようなのです。

自殺をお預けにされる期間?

自分は下されるであろう実刑判決の量刑の長さを「自殺権を剥奪され、自殺をお預けにされる期間」と理解します。

そして、一番情けないのが、ことあるごとに自殺を口にしている点です。そんなに死にたいなら脅迫行為などせずにさっさと死んでおけば良かったのです。それを「本当は死にたいんだけど、自殺をお預けにされている」などと、よく言ったものです。

そもそも、被害を弁償せずに「自殺」によって責任を取りたいというのもふざけた話です。

「年収が200万円を超えたことは一度も」なく、全額支払うのは無理だからというのがその理由ですが、逆に言えば、必死になって働けば少なくとも一部は弁償できるのです。

それをせずに自殺など、許されることではありません。

どうも渡辺被告は、自分が社会に受け入れられなかったのは「顔がブサイク」で「学歴がない」からだと思っているようです。

しかし、現実は違います。世間の人は他人の、しかも男の顔などには大して注意を払っていません。学歴も然り。

彼の周囲が冷淡であったとすれば、その理由は「彼が自分のことをやたら大層なものと思っていて気持ち悪いから」に相違ありません。「刑期を終えたら自殺する」とか、「(プロファイリングに対して)そんなしょぼい話ではない」とかいった発言は、渡辺被告がいかに自分のことをスゴい人間だと思っているかの証左です。

彼の場合、平均より頭が良いだけに、「本当のオレはこんなものではない」という気持ちも、それだけ強かったのでしょう。

このように、空想上の自己像と現実の惨めな自分との乖離に苦しむ人間が増えています。これこそ、単なる経済的な格差より数等深刻な、現代の病理と言えましょう。

新しい Mac mini 購入

自宅の Mac mini が壊れてしまいました。起動はおろか、電源さえ入りません。ACアダプタは正常なので、本体のどこかに異常があるようです。

修理も考えましたが、もともとこのマシン( Core 2 Duo )には若干速度的な不満を感じていたところだったし、修理の際データは保証されないそうなので、思い切って新しいのを買うことにしました。

mac mini

ハードウェア

  • 2.3GHzクアッドコアIntel Core i7
  • 4GB 1,600MHz DDR3 SDRAM – 2x2GB
  • 1TB Fusion Drive

ソフトウェア

  • iPhoto、iMovie、GarageBand
  • Pages、Numbers、Keynote
  • OS X Mavericks

増税前に駆け込んでみた

本体価格は 96,952円です。従って、消費税は 96,952 * 0.05 = 4,848 円です。増税後は 96,952 * 0.08 = 7,757円となるはずです。

4,848円 → 7,757円。

バカになりませんよね。

購入を決めた理由はもう一つあります。iPhone から wifi で写真等を同期する機能がなぜか使えなかったのです。同じ環境で他の人は使えているのに。どうやら、古い OS から上書きアップデートしているとダメだったようです。

クリーンインストールする手もあったのでしょうが、どうも億劫で先延ばしにしていました。今回都合良く(?)ぶっ壊れたことでマシンごと交換することにしたわけです。

モノが届くのが楽しみです。

追記(3月19日)

Appleから発送したというメールが来ました。驚いたことに、中国の深センからの発送です。

クロネコヤマト

中国の工場で作っているとは聞いていましたが、発送も現地からとは知りませんでした。