古新聞を整理していると、懐かしい言葉を見つけました。
8年前、2006年の記事です。現在では「再生可能エネルギー」と言うところを、当時は「自然エネルギー」と言っていたんですね。
「自然エネルギー」も「再生可能エネルギー」も意味するところはだいたい同じですが、現在では法律(再生可能エネルギー特別措置法)もマスコミも後者を使っています。さらに、「自然エネルギー」でGoogle検索しても、最初に「再生可能エネルギー」が出てきます。石油も石炭もウランも自然界に存在するものを利用しているには違いないので、より明確に「再生可能」と定義し直したのでしょう。
枯渇性資源であるウランを使う現在の核分裂炉が「再生可能」ではないことは論を待ちません。ですが、核融合炉だとどうなるんでしょうね。ほぼ無尽蔵の水素を用いることから「再生可能エネルギー」に含めるのか、それとも含めないのか。
法律ではともかく、言葉として考えると、再生可能とは必ずしも無限であることを意味しないはずです。太陽光だって有限なわけですからね。
であるならば、少なくとも人類が生存する間、枯渇することがないと期待される核融合エネルギーは「再生可能」と言って良いと思います。