ホットドッグは「しめた!」の意

アメリカのホームドラマ、「フルハウス」が好きでした。

ジョン・ステイモス扮するジェシーの口癖”Have  mercy!”、オルセン姉妹(双子)の演じるミシェルの口癖”Don’t have a cow.”など、「生きた英語」の勉強にもなりました。

“Have mercy!”は「お慈悲を!」という意味ですが、ジェシーは「かんべんしてくれ」というような軽い意味で使っていました。”Don’t have a cow.”の語源は明らかではありませんが、「ケチケチするな」とか「細かいことを気にするな」という意味のようです。

ドラマの舞台はサンフランシスコなので、西海岸でよく使われる”You got it, dude!”もよく飛び出してました。”dude”は「(東部から来た)気取った奴」という意味です。

一番印象的だったのが、ジョディ・スウィーティンが演じたステファニーの口癖の一つ、”hot dog!”です。

(c) Andrew Dunn
(c) Andrew Dunn

“hot dog!”とは、やや古い俗語で、「わあ、うれしい!」、「しめた!」など、喜びを表す表現です。昔、ホットドッグは「手に入れてうれしいもの」の代名詞だったのでこう言うのだとか。

ところが、ステファニーが”hot dog!”というときは、例外なく皮肉としてなのです。「わー、うれしいなー(棒)」みたいな感じ。

なので、私はずっと米口語ではホットドッグは「つまらないもの」の代名詞だと思っていたほどです(笑)

このように、本来の意味から変遷していることが多いのが外国語(日本語もだけど)を学ぶ上で厄介な点ですね。

学ぶと言えば、中学校で、相手の言ったことが聞き取れなかった場合は”I beg your pardon?”と言いなさいと教わりますが、これも文脈によってはかなり喧嘩腰の言い方になるので注意が必要です。

私が見聞した範囲では、「もういっぺん言ってみろ!」のような啖呵として使われるのがもっぱらでした。

もちろん、こちらの声の調子、表情、そして最大の武器「カタコトの発音」(笑)で、喧嘩を売っているのではないとちゃんと分かってくれるとは思いますが、チャットだとまずいかもしれません。

まあ、いまどきチャットなんてしないでしょうかね。

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