英語のChoiceは自由意思で行う選択を言う

Ruby1.8.7 から 1.9.0 までの Array には choice というメソッドがありました。

fruits = ["banana", "apple", "orange"]
puts fruits.choice

と書くと、いずれかの要素をランダムに選んでくれるというものです。

これが、1.9.1 以降は sample という名前に変わり、また、引数を取るようになりました。例えば2を与えると、[“banana”, “apple”] だとか[“orange”, “banana”] のように二つの要素を含む配列を返します。

メソッドの名前を変えたのは、複数の抽出に対応したからというのが第一の理由でしょうが、 choice が英語的に正確でないというのもあるでしょう。

choice とは自分の自由意思で行う選択です。どれかを無作為に抽出するのであれば、やはり sample が適切でしょう。

Ruby を開発したまつもとゆきひろ氏は海外の開発者との連絡や面談も多いでしょうし、なにしろ頭の良い人ですから、普通の人よりは英語に堪能なはずです。

それでも、英語を母国語としない人にとって細かいニュアンスは掴みづらいものです。それがまつもと氏その人かどうかは分かりませんが、Ruby の Array に choice を加えたのもたぶん日本人に違いありません。

いっそのこと、日本語によるプログラミング言語を作ってしまえば良いとも思いますが、やはり難しいのでしょうか。

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