「いつでも、どこでも、写真シェア」の落とし穴

東芝の FlashAir という製品が気になっています。

FlashAir

無線LAN付きフラッシュメモリというもので、デジタルカメラに入れて使うとスマホやタブレットから写真が見えるのだそうです。

元から無線LAN付きのデジカメもありますが、FlashAir を使えばどのカメラでも写真を共有できるようになります。とは言え、スマホのカメラを使った方が手軽さは確実に上なわけで、低価格のデジカメが駆逐されつつある状況を変えるほどの力は無いかも知れません。

それでも、高級デジカメは残っていくでしょうし、それらで撮った写真を簡単にオンラインストレージにアップロードしたり、SNS に投稿したりといった用途には、FlashAir は便利です。

落とし穴

ただ、ここまで便利になってしまうと一つ心配なのが、写ってはいけないものが写っている場合があることです。拳銃のように法に触れるものが写っていたのなら自業自得ですが、困るのはプライバシー関係ですね。氏名や顔は日本では多くの人が非公開にしているし、住所や電話番号やクレジットカードの番号を公開したい人はいないでしょう。

いや本当に、うっかり写ってる、ということがあるんです。

最近のデジカメは極めて解像度が高いので、拡大するとびっくりするほど細かいところまで写ってしまっています。ありがちなのが、車のボンネットなどツルツルした面に写りこんでいる場合です。それどころか、写っていなくても特定されてしまう情報もあります。最近のスマホやデジカメはGPS機能が付いているものが多く、設定によっては撮影場所の緯度・経度が写真に埋め込まれます。つまり、自宅やら愛人宅(笑)やらがバレてしまうのです。

著作権や肖像権にも注意

白状すると私もやらかしそうになったことがあります。9月に沖縄に行ったとき、うっかりと首里城の内部の写真を撮ってしまっていたのです。撮影禁止の表示を見落としていました。みんな当然のように撮っていたし、係員が制止する様子もなかった、ということもあります。

法的に言えば、建造物の外観を撮影することは著作権の侵害にはならないのですが、敷地内の撮影は管理者の指示に従う必要があります。

まあ、旅行の記念として個人で楽しむ場合は良いのだろうと思います。しかし、SNS やブログに投稿するとなるとグレーですね。危うく、「撮影禁止を無視する極悪非道なヤツ」として炎上するところでした。

さらに言えば、たまたま写りこんでいる通行人の肖像権を侵害している可能性もあります。ちなみに、これについての私の考えは、特に必要が無い限りモザイクは入れない、です。いかがわしい場所に出入りしているとか、やってはいけないことをしているというわけでもないのに、全部が全部、顔をモザイクにするのはやり過ぎです。

ですが、考え方は人それぞれですので、私が必要ないと思っても、写っている本人からモザイクにしてくれと言われることがあるかも知れません。その時にはもちろん速やかに対応するつもりです。

ちょっと話が逸れました。

スマホに押されてカメラ専用機が売れないと言われますが、インターネットのブロードバンド化によってアウトプットの場を得た「写真」という趣味は、むしろ昔より広がりを見せています。美しい写真、面白い写真を撮れる人はヒーローです。

そういう意味で、冒頭にも述べたようにハイエンドのデジカメは伸びる余地があるし、FlashAir も売れるでしょう。

ただ、面白い写真を撮ろうとするあまり、一線を越えてしまって炎上することのないように気をつけないといけませんね。

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