PRESIDENT の「洗えるスーツは問題外」との記事が話題になっています。
自宅で気軽に洗える素材のスーツが上質なわけがありませんし、自分の都合を最優先にした装いで現れる相手と真剣なビジネスをしたいと思えるでしょうか。
実際どうなんでしょうね。そんなに見るからに安っぽいのでしょうか。試したことがないので分かりません。
ただ一つ言えるのは、「問題外」というけど、それこそ自分の都合では? ということです。だって、書いているのは「パーソナルスタイリスト」なわけですから。そりゃ皆が皆洗えるスーツに流れては困るでしょう。
記事によればスーツの価格は「中間管理職・部長は10万~25万、経営者・役員クラスは25万が目安」とのことです。ここまでスノビッシュだと逆に清々しいですね。
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よく馬子にも衣装と言うし、英語の諺にも”Fine feathers make fine birds.”というのがあります。美しい羽根は美しい鳥を作る、という意味です。
なるほど、高級スーツに身を包めば誰でもそれなりに見えるかもしれませんが、それも黙って座っていればの話です。ひとたび口を開けば、その人の知性、教養の程から器の大小まで忽ち相手に伝わってしまいます。
いや、黙っていても貧乏揺すりをしていれば一発です(笑)
大事なのは中身というと余りに月並みですが、本当のことです。分不相応な美服は却って人の侮りを招きます。