GDSでデータ紛失のナゾ

Googleデスクトップサーチ(GDS)は、とても便利なツールなのですが、最近、コイツのせいでデータ紛失の憂き目に遭ってしまいました。と言っても、悪いのはGDSというより筆者なのですが……。

以下経緯です。
基本的にGDSはインストールされたドライブにキャッシュを置きます。通常この場所を変更する方法はないのですが、TweakGDSを使うと、任意の場所に変更できます。
TweakGDSの使い方は少し癖があって、一定の操作をする場合にはまず、GDSを止める必要があります。その後、新しいキャッシュ置き場を指定して、GDSをリスタートするわけですが、この際、うっかり意図しないフォルダを指定していたのです。そのフォルダ(A)には既にファイルがあったのですが、TweakGDSの指定通りどんどんそこにキャッシュが貯まっていきます。元からあったファイルとごっちゃで。
この時点ではまだ、事の重大さに気づいていませんでした。いったんGDSを止め、TweakGDSで新しいフォルダ(B)を指定しました。そしてGDSを再開すると、なんと! あろうことか(A)に元からあったファイルまで全て(B)に移動されてしまうではないですか!
そこで、またまたGDSを止め、(B)に移されてしまった、本来(A)にあるべきファイル群を、手動で(A)に戻しました。ところが、GDSを再開するとなぜかまた(A)にあるファイルが全て(B)に移動してしまうのです。これには途方に暮れました。
そして、やや冷静さを失った筆者は、さらにとんでもないミスを重ねてしまいます。GDSをアンインストールしたのです。すると、なにが起こったか……。(B)にあったGDSのキャッシュだけでなく、(A)にあったファイルまでが全て消えてしまったのです。

かくてデータ紛失と相成った次第です(泣)

GDSの名誉のために言っておくと、キャッシュの置き場所を変更することは本来サポートされず、また、自己責任で変更するにしても適切な場所を指定すれば何の問題もない、ということです。
しかし、一度(A)フォルダを間違って指定すると、(A)にあったファイルが金輪際全てキャッシュと誤認されてしまうのは想定外でした。

あまり参考になる例ではありませんが、こういうこともある、ということで一応書いてみました。データ紛失を起こしたマシンは使い始めたばかり(なのでGDSをセットアップした)で、あまり被害が大きくなかったのが不幸中の幸いでした。

WindowsXPのZIPの奇妙な仕様

WindowsXPがデフォルトでZIPをサポートするようになってから久しいですが、当初はフリーソフトなどをダウンロードしたユーザーがZIPの中のexeをそのままダブルクリックして、「何も起きない」という苦情がかなりあったそうです。

その話を聞いて「アホやなぁ」と笑っていたのですが、最近それを笑えない事態に陥ってしまいました。
インストールしたてのまっさらのWindowsXPで作ったZIPファイルは、文字通り「圧縮フォルダ」という位置づけで、フォルダと似た動作をするようになっています。ですから、ZIPを開いて中にあるファイルをデスクトップなどに移動(コピーではなく)すると、ZIPは空になってしまうのですね。

何を今更、と思われることでしょうが、サードパーティー製のアーカイバーがインストールしてある環境に慣れていたので、この空ZIP現象に最近遭遇して大変驚きました。正直言ってこれはあまり良い仕様ではありませんね。
もちろん、元のファイルを残しておきたいなら常に(移動ではなく)コピー、という運用をすれば良いのですが、「ZIPファイルを消さない限り中にあるファイルも消えない」と頭から思い込んでいるので、ついうっかりということもあります。というか現にありました(泣)

とにかく、素のWindowsXPでZIPファイルの中身を扱う時は注意、です。一つ利口になりました。って元がアホなだけですね(笑)

Atokを使って第三、第四水準漢字のユニコードを調べる方法

ちょっとしたTipsです。
めったに使わない第三、第四水準漢字ですが、もし必要に迫られて使う場合は手書き入力をする人が多いと思います。
この際、エディタがユニコードに対応していないと、折角入力しても”?”や”・”になってしまい、途方に暮れることがあります。

今書いている文書がネットで公開するためのもので、文字コードがShift_JISかEUC-JPならば、実体参照を使いましょう。

atok_unicode.png

上図のように、Atokでは、目的の文字をポイントするとツールチップで句点やユニコードが表示されます(この場合U+54EC)。これを実体参照に直すと

哬

となります。この哬をブラウザで見ると、

となります。どうでしょう、ちゃんと表示されていますでしょうか(上では意図的に大きく表示していますが、普通に書けば他の文字と同じ大きさで表示されます(例:哬))。一部のブラウザでは対応していないかも知れません。

winampのdspを使って二カ国語放送を聞きやすくする方法

今回はミクロ的Tipsです。

ご存知の通り、アナログの二カ国語放送はステレオの左チャンネルに主音声、右チャンネルに副音声をのせるという苦しい方法で実現されています。テレビのリモコンには「音声」等のボタンがあり、主音声のみ、または副音声のみを聞くことが出来ますが、録画したものをパソコンで見る場合、主音声と副音声が同時に聞こえてしまうのが難点です。

そこで、解決策。
winampのDSPが使える動画再生アプリケーション、例えばBSPlayerなどを使います。

以下、BSPlayerの場合。
Options -> Preference から、Audio の Winamp2 DSP plugins を選びます。
次にダイアログの右側の Enable Winamp DSP plugins をチェックし、Winamp plugin directory を指定します。
そして、dsp_sps.dllをロードし、Config ボタンを押します。

20081216082333.jpg

上のようなダイアログが現れるので、New ボタンを押し、右下の Per sample (or sample pair); とラベルされたペインに、

spl1=spl0;

と、書き入れます。この時点ではまだ Enable Processing はチェックしないで下さい。チェックしていると編集できません。
最後に Enable Processing をチェックすると両方のスピーカーから主音声だけが聞こえてきます。副音声だけを聞きたい場合は、

spl0=spl1;

です。設定は stereo -> mono とでも名付けて Save しておくと良いでしょう。

DVDやBDの複数音声には対応しているアプリケーションが多いのですが、このレガシーな二カ国語放送の録画ファイルを快適に見られるものが見あたらないので、上のような方法で凌いでいます。

firefoxを食わず嫌いしている方へ

先日、「私もfirefoxの信者になってしまいそう」と書きましたが、よく考えてみるともうとっくの昔から信者だった気がします(笑)
今日は、先日の記事を書きながらちょっと頭をよぎったことを改めて書きます。

時にfirefoxは使いにくい、ダメなブラウザだ、という人を見かけますが、そのように思われてしまうのには二つ理由があると思うのです。

第1点。初回の起動がIEに比べて遅いこと。これは仕方ありません。IEのレンダリングエンジンはOSのコンポーネントとして組み込まれているので、OSが立ち上がったときにはIEもあらかた立ち上がっていると見て良いわけです。言わば、フライングです。Operaにしろ、Safariにしろ、初回の起動だけはどうしてもIEよりは遅いです。
ただ、フライングだのなんだの言ってみたところで、ユーザーからすれば速いに越したことはないわけで、この点だけは確かにIEに負けていると言えるのかも知れません。しかし、遅いのは初回の起動だけで、それ以降は十分速いです。特にPCの性能が上がった昨今においては殆ど問題とならないはずです。

第2点。描画がなんか変。特に、firefox1.5まではbody(本文)をserif(髭つき書体。明朝体など)で描画していたので、違和感を持った人が多くいました。UIもWindows標準のUIゴシックではなく、Pゴシックだったので、これも何となく垢抜けない感じでした。
こういった第一印象は案外評価に直結するもので、firefox=ダメと断言する人に限って、この当時の印象でものを言っていることが多いようです。
しかし、これらは当時から設定で簡単に変えられた上に、現在のバージョン(3.0)では悉く解消されています。そもそも、bodyをsans serif(髭無し書体。ゴシック体など)で描画するのはIEがたまたまそうなだけで、他のブラウザもそうあるべきだと感じるのは錯覚というものです。

上記2点が重大であるか些細であるかは議論の分かれるところでしょうが、ともかく、描画自体の速度、即ちレンダリングスピードはfirefoxの方がIEより遙かに上であることは間違いありません。web標準に対する準拠の度合いも遙かに上です。
もし、「ああ、firefoxを食わず嫌いしてたかもなぁ」とお思いの方がいらっしゃいましたら、騙されたと思って使ってみて下さい。

まぁ、ぶっちゃけ、アドオンを入れたり外したりと、手になじむようになるまでには各種設定で結構手間がかかるんですけどね。って、ぶっちゃけすぎでしょうか(汗)

firefox3.0正式版出ましたね

firefox3.0正式版出ましたね。
この手のアプリには言葉は悪いですが「信者」と呼ばれるような人がたくさん居て、「物凄く速くなった!」などと針小棒大に言って回るものですが、ことこのfirefox3.0に関しては本当に速いので驚きました。私も信者になってしまいそうです。

速いブラウザに関心が集まる一つの理由としては、今までは回線が細い人が多かったので、レンダリング速度よりは通信速度の方が重要なファクターだったのが、ブロードバンドの普及によって、前者に比重が移ったことが挙げられるのでしょう。

ただ、愛用の拡張が引き続き使えるのかどうか調べたり、もし使えなければ代替策を考えたりするのが億劫で、アップグレードをためらっている方も多いと思います。
私の場合も、いくつかの拡張が3.0に対応していないということでアドオンマネージャにはねられてしまったのですが、なんとか代わりを見つけたので、ここにメモっておきます。

tab mix plus
http://tmp.garyr.net/dev-builds/の0.3.6.1系が使える。ただし、開発版なので、注意。すぐにリリース版が出ると思う。
drag de go
同じsuper drag and goを源流とするquick dragが使える。ただし、ドラッグの方向により挙動を変えるといった機能はない。初期のsuper drag and goで十分だった、という人向け。
Web Developer
英語版の最新版が使える。英語で十分。

 3.0で拡張の仕様もかなり変更されたようで、単にmax versionをいじれば動く、というものではないようです。詳しく検証していませんが、例えばtab mix plus0.3.5.2(古いバージョン)を、extensions.checkCompatibility及びextensions.checkUpdateSecurityをfalseにして無理やりインストールしても機能しません。

favicon の一番簡単な作り方

favicon をご存知でしょうか。当ブログにも設定してあるのですが、要するにコレ→です。
ブラウザの種類・設定にもよるのですが、アドレスバーの左隅などにこのアイコンが表示されていると思います。
これを自分のサイト独自のものにしておくと個性が演出されて少しカッコイイのではないか、という話です。また、ブックマークに入れた場合もこのアイコンが表示されますので、識別しやすくなります。余談ですが、私は最近までこの favicon の語源が fabulous な icon(オシャレなアイコン )だと思っていました。もちろん、正しくは favorite icon の略です。良く見ると(というかどう見ても) b ではなく v なのでした。あー、恥ずかしい~。

さて、「一番簡単な方法」ですが、「@icon変換」というソフトを使います。

まず、ソフトは何でも良いので16×16ピクセルの bmp を作ります。次にその bmp を、「@icon変換」で読み込みます。そして、左ペインで読み込んだ画像をクリックして選択し、編集→透過マスクの編集 をクリックします。

favicon_screenshot.gif

スクリーンショットを見ていただけるとお分かりのように、このようにして「透明にするペン」で透過させたい部分を塗りつぶします。
あとは OK ボタンを押して編集を適用し、ファイル→単独アイコンとして保存 です(ファイル名は favicon.ico にします)。

これで favicon は完成です。これをあなたのサイトに表示する方法はいくつかありますが、一番簡単なのは、favicon.ico を適当なディレクトリに置き、全てのページの<head>~</head>の中に
<link rel=”shortcut icon” href=”./favicon.ico”>
を追加する方法です。(./favicon.ico は置いた場所によって適宜変更してください)
大量の html に上のような一行を追加するには、「Repl-Ace」が便利です。ブログの場合はテンプレートに追加します。

「@icon変換」を使う意味は二つ、一つは透過の設定が非常にスムーズに出来ることです。もう一つは .bmp と .ico は実質的に同じもので、事実 Windows 上では拡張子を書き替えただけでビットマップをアイコンとして使えるのですが、実はファイル内部の情報が少し違っていて全く同じというわけでもないのですね。「@icon変換」なら、両者を瞬時に変換可能なわけです。

マウス操作はスポーツだ!

子年ということでマウスのお話です。

 映画「マイノリティ・リポート」を御覧になったことがありますでしょうか。フィリップ・K・ディックの短篇をスピルバーグが映画化したもので、近未来モノの SF です。映画自体について取り立てて語りたいことはないのですが、ただ、トム・クルーズ扮する刑事がコンピュータを操作する場面が秀逸で、今でもよく覚えています。立体画面に向かって全身を動かしながら操作する様子はまさにスポーツのようでした。

現在のパーソナル・コンピュータは主にキーボードとマウスで操作します。特にマウスは素晴らしい発明で、40年以上前の機械式マウスから現在に至るまで使い方は殆ど変わっていません。
が、これほど直感的な操作が可能な装置なのに、そのポテンシャルが生かし切れていないように思われます。最近はスクロールホイールなど若干の進歩が見られるものの、基本的には依然としてアイコン等をクリックするためだけに使われています。

映画の中の刑事のように縦横無尽に体を動かして操作するようになるのはまだ当分先かもしれませんが、クリック以外にマウスを動かすこと自体に意味を持たせる、即ちマウスジェスチュアがようやく普及の兆しを見せ始めています。

既にインターネットブラウザに搭載されたマウスジェスチュア機能をお使いの方もいらっしゃるかと思いますが、もっと便利な汎用マウスジェスチュアユーティリティーがあります。「StrokeIt」です。(Windows用)

他にもマウスジェスチュアを実現するアプリケーションはありますが、どれも↑→↓→などとゲームのコマンドのような要領で行うものが殆どなのですね。それに比べて StrokeIt はまるで絵を描くようにスムーズに入力できて、しかも割り当てることができる機能も多彩です。ホットキーでできることは全て割り当てられるのはもちろんのこと、ウィンドウの操作や画面への描画、window メッセージをポストすることも出来ますので、事実上出来ないことはないと言って良い程です。自分のジェスチュアの”クセ”を学習させることもできます。
とにかく素晴らしいソフトなので、ぜひ一度お試しになることをお薦めします。PCの操作がリズミカル且つ効率的になること請け合いです。

唯一の欠点と言えば、StrokeIt が入ってない PC を使うと非常にストレスが溜まる体になってしまうということくらいでしょうか……(笑)

Winampが認識するWindowメッセージ

今回は少し技術寄りの話、といいますか、メモです。
Winamp が認識する Window メッセージは以下の通り。
外部アプリ、例えばキーボードユーティリティーなどからメッセージをポストする場合に便利です。

“play” → 40045
“pause” → 40046
“stop” → 40047
“previous” → 40044
“next” → 40048
“fade” → 40147
“stop next” → 40157
“forward” → 40148
“rewind” → 40144
“beginning” → 40154
“end” → 40158
“eq” → 40036
“volume up” → 40058
“volume down” → 40059
“repeat” → 40022
“shuffle” → 40023
“close” → 40001
“back 10” → 40197

<例>”play”の場合

Message_ID: WM_COMMAND
wParam: 40045

キーボードを買いました


 PCのキーボードにコーラをこぼして壊してしまったので、先日新しいのを買ってきました。迷ったのですが、初めてエルゴノミクスキーボードにしてみました。Microsoft Natural Ergonomic Keyboard 4000 です。
今もそのエルゴノで打っているのですが、だいたい元と同じくらいの速さで打てるくらいには慣れました。もっとも、スピードはそろそろ頭打ちになりそうです。
恐らくこのキーボードは速く打つことよりも、楽に打つことを重視したものなのでしょう。以下にちょっとだけ感想を。

良い点

  • パームレストが合成皮革張りで若干弾力があり気持ちいい。
  • この機種独特の、手首から指先にかけて下がっていくという「逆傾斜」が非常に楽。
  • ホットキーが多すぎず少なすぎず、丁度良い数で案外使える。

悪い点

  • Enterキーがやや小さい。
  • スペースバーがこころもち重い。
  • ファンクションキーが4個ずつに纏まっていない。
  • ズームスライダ、戻る・進むボタンの使い道がない。
  • ホットキーの割り当ては変更可能なものの、あまり柔軟ではない。

なんだか悪い点の方が多くなってしまいましたが、実際の使い心地はそう悪くないです。特に、ハの字に開いたキー配列には、思った以上にすぐに慣れました。欲を言えばファンクションキーが4個ずつになっていないのが残念ですが、キーボードの中央部が隆起しているというエルゴノミクスデザインの都合上、仕方がないのかも知れません。

あと、私はもともと”B”のキーを右手の人差し指で打つという妙な癖があったのですが、このキーボードでは左手人差し指で打たざるを得ません。これは左手で打つ方が合理的だと思いますので、欠点には数えていません。

それにしても、自分はギターの押さえ方だけでなくキーボードの打ち方も変則的だと、思いがけず自覚させられました。