大金持ちになる方法をご存じでしょうか。まずは以下の問いから入ります。
問い. 紀元1年に1マルクを年利5パーセントで貸した人と、同年から毎年8万マルク稼ぎ続けた人とでは、現在どちらが金持ちになっているか。
まず1マルクを年利5パーセントで貸した人の資産は元本合わせて
1*1.05^2013 = 4.509e+042 (マルク)
ちなみに、4.509掛ける10の42乗は、1京の1京倍よりも大きな数です。
一方、地道に年8万マルク(600万円くらい)稼いでいた人は2013年間飲まず食わずで税金も納めずに貯めても、
80000*2013 = 161040000 (マルク)
にしかなりません。1億6千万マルク。大金には違いありませんが、4.509掛ける10の42乗マルクに比べれば無に等しい金額です。
もうお分かりですね。お金を殖やすには人に貸すことです。地道に稼いでいては殖えません。言い換えれば、給与は算術級数的にしか増えませんが、利子は幾何級数的に増えます。
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みなさんは言うでしょう、「2000年以上も生きる人はいない」「数字だけ増えても貸した相手に資産がなければ返してもらえない」「年5パーセントは高すぎる」「マルクは廃止された」などなど。
確かにその通りですが、複利というものはある時点から直感に反して急激に増え始めるのは事実です。
恐ろしいのは、マイナスの複利も同じように急激に膨らむということです。つまり、借金は放っておくと取り返しのつかないことになります。
複利の持つ恐るべきパワーに気付いて上手く利用するか、気付かずに人に利用されるかはあなた次第です。