次はカップケーキが流行るらしい

ドーナツに続くヒットスイーツとして、カップケーキが台頭(日経トレンディ)しているそうです。美味しいですもんね、カップケーキ。

さて、スイーツをボールドで書いたのはほかでもありません、例の「スイーツ(笑)」について一文をものすためです。

この言い方も急速に広まってもう陳腐化しつつあるほどなので、皆さんとっくにご存知と思いますが、敢えて意味を説明いたしますと、女性誌などに見受けられる浅薄なキャッチコピーに乗せられやすい女性のことを揶揄する言葉です。彼らが洋菓子のことをスイーツ、スイーツと言うことからこう呼ぶのだとか。

でも待ってください。スイーツって言い方、そんなに変でしょうか?

手元の研究社 新英和中辞典によると、sweet の名詞形の第2義に『 [しばしば複数形で] 甘いもの.』というのがあります。この用法では可算名詞となります。(一方、ジーニアス英和辞典では実際には甘いもの全般というよりは、主にキャンディなどの砂糖菓子について言う、とあります)
The American Heritage Dictionary ではより具体的に sweets. Foods, such as candy, pastries, puddings, or preserves, that are high in sugar content. と、あります。
Collins COUBUILD English Dictionary には例文として、The sweet was a mousse flavoured with whisky. が掲げられています。これなどはそのものずばりのスイート(スイーツ)ですね。

話は飛びますが、以前どこかのサイトで見かけた文章で気になったのがありまして、壮年の教員の方が書かれたものなのですが、「若い先生が得意げにカタカナ語を使うので鼻についた」というような内容だったのですね。一見すると、ああ、カタカナ語は鼻につくよね、と同意したくなるのですが、冷静に考えるとその語(「オノマトペ」でした)は特に気障な言い方というわけでもないのです。結局、よく読んでみると「最近の若い者は……」といったよくある繰り言の類なのでした。このように耳慣れない言葉に対してまず反発する、というのは一種の老化なのかも知れません。

長々と書いて何が言いたかったかといいますと、洋菓子をスイーツと呼ぶのは外来語の取り入れ方として特に変ではない、ということなんですね。もちろん、そんなことは百も承知の上で、「でも、スイーツとか言ってるのは馬鹿ばっかりじゃん」という人もいるでしょう。でもね、どうも「(笑)」というのが嘲笑のための嘲笑に見えて仕方がないんです。他人を嘲笑おうとして己の卑小さをさらけだしているような感じですね。

もうそろそろ、スイーツ(笑)などと書いている方が恥ずかしい、という風になってきたのかもしれません。

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