バンクーバーオリンピックのスノーボードに出場する国母和宏選手の「服装がだらしない」との抗議が殺到したそうです。
確かに、シャツの裾は出しっぱなし、ネクタイを緩めたその姿はだらしなく見えます。
が、しかし、私は国母選手に大いに同情します。
何しろスノーボーダーです。いわゆるストリートファッションでキメなければいけないのです。その強迫観念たるや、強烈なはずです。
私たちが公の場でシャツの裾を出すのに堪えられないのと同じくらい、彼にとってはフツーにシャツをズボンに入れるのは堪えがたいことなのでしょう。
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江戸時代の武士、水野十郎左衛門をご存じでしょうか。
「旗本奴」として有名で、異様な風体で街を闊歩したそうです。あるとき幡随院長兵衛という町奴を殺めてしまい、そのときは許されたものの、後に評定所に呼ばれました。
彼はなんと月代も剃らず、かぶき者まんまの姿で現れ、あまりに不謹慎であるとして、ついに切腹を命じられたということです。
いくらかぶき者でも、少しは命が惜しかったことでしょう。もしかしたら、彼もきちんとした格好で評定所に行きたかったのかも知れません。しかし、彼のそれまでの生き方が、それを不可能にしたのです。音に聞こえた水野十郎左衛門が、評定所に呼ばれたくらいでビビって身なりを整えるわけにはいきませんからね。
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国母選手も、シャツをズボンに入れるくらいで国民から好感を得られるならそうしたらいいのに、意地でもしないのは水野十郎左衛門と似た心情でしょう。
私自身は決してああいうファッションが好きなわけではないですが、どうあれ、自分の美意識を貫こうとするのはたいしたものだと思います。
あとは競技における結果ですね。
結果が振るわなければ、「それ見たことか、服装がだらしないやつはなにをやらせてもダメなんだ」とかなんとかボロクソに言われるのは必定です(^^;
国母選手には、ぜひ良い結果を出して世間を見返して欲しいものです。
国母和宏あの格好だけならまだしも、あの態度おさないね。
笑うしかない・・・
そうなんですか……。実は新聞記事をチラっと読んだだけで書いたので、国母和宏のことをよく知りません(汗
態度まで悪いとちょっと困りますね。
国母和宏は民主党支持者だった
日本オリンピック委員会は、バンクーバー五輪スノーボード・ハーフパイプ代表の国母和宏に対し、服装に乱れがあったとし、橋本聖子団長を通じ萩原文和監督に口頭で注意した。 国母は同日の記者会見でこの件について聞かれ、「競技には影響ない。反省してまーす」と語尾を伸..
服装については,個性・主張もあるとは思います。
会見での「反省してまーす」という態度の方が見苦しく思いました。
http://www.youtube.com/watch?v=T-bKQxBkyic
スポーツ以前の人としての問題だと思うのです
にしださん:
ビデオのURL教えて下さってありがとうございます。
確かに態度悪いですね。
まぁ、意図的に「悪ガキ」を気取っているのでしょうけどね。