その後と言ってもまだ2週間ですが、経過報告です。
視力は常に変動している
一つ分かったのは、人の視力は常に変動しているということです。「レーシックの手術後、視力が安定しない」と訴える人が多いようですが、実は、手術の前後に拘わらず、誰でも夕方より朝の方が視力が高い傾向にあるそうです。
実際、私は視力検査表を壁に貼って3メートル離れて自己診断しているのですが、僅か数分読書しただけで、視力が 2,3 ポイントも落ちてしまいます。
一日目を使うことによって、夕方にはピントを合わせる筋肉がくたびれてしまうのでしょう。
次の日には回復するから大丈夫、と言いたいところですが、一定以上目を酷使すると回復が追いつかず、結果目を悪くしてしまうというのが真相と思われます。
ドライアイ対策
調整力の低下と並んで問題なのがドライアイです。
手術の翌日の検診では両目とも 1.5 だったものが、一週間後の検診では、それぞれ 1.2 くらいに落ちていました。ドライアイの影響です。レーシックを受けた後はドライアイになりやすく、なってしまうとフラップの端がひび割れて(!)、一時的に視力が落ちるようなのです。心配はいらないと言われたものの、つい心配してしまうのが人情です。蒸しタオル(これも良い)を始め、いろいろとドライアイ対策をしてみたのですが、良い方法が見つかりました。
マグカップをふーふーするのです。
大事なことなのでもう一回書きますね。
マグカップをふーふーです。
マグカップではなく、ティーカップでも湯飲みでも良いのですが、熱い飲み物をふーふーすると湯気が顔にかかりますよね。これが覿面に効きます。実際、ふーふー法を実践した後、先述の視力検査表を見ると、明らかに視力が向上しています(本当)。
律儀に本当に熱い飲み物を使っても結構ですが、私はただのお湯をふーふーして、冷めたら捨てています。
片目1.0あれば十分
私は困った性分で、テストと名がつくと無駄に頑張ってしまう習性があります。特に視力検査に関しては、幼い頃からのトラウマもあって、普通では考えられないほど必死になります(笑)
ぼんやりとしか見えていなくても、わっかの開いている向きがなんとなく分かればすかさず答えますし、さらに悪いことに、半ば無意識で最初に両目で見て覚えてしまうのです。
それに、クリニックの方でも本人が見えていると言うものを「いや、見えてないでしょ」と訂正する動機はありません。何しろ、「よく見えるようにする手術」をしたわけですから。
そういうわけで、私の場合、手術後の視力検査の結果は少し差し引いて考えなければいけません。
もっとも、例えば、運転免許の視力検査では、片目がそれぞれ 0.3 以上、両目で 0.7 見えていれば合格です。片目 1.0 以上は確実にあるので、自分としては十分です。
近視の戻り
もう一つ、「近視の戻り」と言われる一旦良くなった視力がまた落ちてしまう現象ですが、これについては楽観しています。というのも、この10年というもの、同じ度のメガネ(フレームは替えた)を使って、矯正視力はまったく落ちていなかったからです。
従って、裸眼視力も低いながら安定していたわけで、これ以上近視が進むことはないでしょう。
レーシック、受けるべきか、受けざるべきか
Wikipedia によると、レーシック手術によって深刻な後遺症が起きる確率は 1% 未満とのことです。「未満」とはいえ、自分の身に降りかかることを思えば、小さな数字ではありません。
ですから、今、レーシックを検討している方は、どうか自己責任で決めて下さい。
どちらかというと受けたい、という人は、とりあえず検査を受けてみるのが良いかも知れません。私もまずは検査だけと思って予約したのですが、実際クリニックに行ってみると、「角膜の厚さは十分」、「角膜の歪みも少ない」、「度数は中程度で、まったく問題ない」と良いことばかり言われ、わずか2日後には手術をしていました。
向こうはできるだけ手術を受けさせたいのですから、あまり鵜呑みにしてもいけないのでしょう。しかし、医師は医師で、手術に失敗して訴訟でも起こされると非常に困るわけで、もし、検査でなにか支障があった場合は、きっぱりとそう言ってくれるはずです。
それに、医師の指示をきちんと守れば後遺症の起きる確率はさらに下がります。例えば、炎症を防ぐ目薬を1日4回点眼するように言われます(2週間。その後、薬を変えて1ヶ月ほど点し続ける)。中には面倒くさがって1日1回とか2回しか点さない人もいるかもしれない。あるいは、1週間くらいで点すのを止めてしまう人もいるかもしれない。そういう人もいる中での 1% 未満なわけです。
むしろ怖いのは……
上に述べたように、レーシックの安全性は比較的高いと思われます。堀江貴文氏のように、頭が良く、情報に敏く、自己愛の強そう(笑)なタイプの人も受けていることからも分かります。
むしろ、私の年代で注意すべきなのは糖尿病網膜症でしょうね。
レーシックで失明した人は殆どいませんが、糖尿病で失明した人はゴマンといます。
しかも、自覚症状がないので、気づいたときには手遅れになりがちです。
それから、白内障。
40歳を過ぎると、誰でも多かれ少なかれ水晶体が濁ってきます。そして、80代では100%の人が白内障になります。その間、いかにして進行を遅らせるかです。前にも書きましたが、私はPC用のメガネを使っています。このメガネ、可視光線の波長が短い方(ブルーライト)だけでなく、紫外線もカットします。つまり、サングラスとしても使えるわけで、日差しが強い日には外出時も掛けています。
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マグカップふーふー法といい、PC用メガネといい、以前よりも目をいたわるようになったのも、レーシックによる心理的効果と言えるかも知れません。
それに、PC用メガネには、思わぬ副次的効果がありました。寝付きが良くなったのです。
恐らく、ブルーライトには睡眠サイクルを狂わせる作用があり、メガネでそれをカットすることによって、安眠できるのだと思います。まぁ、プラシーボ効果かもしれませんが、結果的によく眠れるので、助かっています。