中国期限切れ肉問題でかまびすしい昨今ですが、自分の中では今「牛丼ブーム」です。昔はよく食べていたのに、ここ15年(!)ほどはどういうわけかとんとご無沙汰でした。久しぶりに食べてみると、味よりも安さに驚かされます。
デフレの影響もあるでしょうが、「若者を安くこき使う方法」が進化したことも大きいのでしょう。そう思って店員を観察すると、やはり疲れの表情を隠しきれないようです。接客も心なしか以前よりぞんざいで、カウンターには前の客の食べた丼が放置してあったりします。特に「すき家」。
ブラックぶりがネットでこれだけ話題になると、店員の方でも「ここで働かされてるんだから、この程度のサービスで十分だろう」という意識が生じても不思議はありません。
もはや外食産業がブラック企業的手法で利益を出すのは限界に来ているようです。「金の卵」の若者が少子化でどんどん少なくなるし、社会の目も厳しくなっています。
若者から搾取できなければ、外国人から搾取すれば良いじゃない、ということで実際外国人の店員を見ることもあります。が、中国にはGNPで抜かれ、一人当たりの所得も差が縮まることはあっても広がることはない現在、新興国からの「出稼ぎ先」としての日本の魅力も薄まりつつあります。
—
私は美味しい牛丼を気分よく食べたいだけなのです。
接客を向上させるには単に時給を上げるだけではなく、教育に時間をかけたり、人員を増やして一人当たりの負担を減らすなど、様々な施策が必要となるのでしょうが、ぜひやってもらいたいものです。
多少の値上げは構いません。そもそもここ数年の激安ぶりが異常なのですから。