自動車保険と性別

この前バイクの任意保険を更新したかと思ったら今度は車です。一難去ってまた一難という感じです(笑)

ちなみに、毎回「契約内容の確認」は舐めるようにやっています。肝心なときに保険が下りないということになっては困りますからね。

重要なのは「告知事項」で、これに嘘があったら支払いを拒否されるのは皆さんご存じだと思います。例えば、「契約者が所有・使用し、自動車保険を契約している自動車が9台以下か?」という項目があるのは、「10台以上だと自家用と言いながら実質事業用だろう、そんな車の保険は引き受けかねる」ということでしょう。

非常に興味深いのは「性別」は告知事項になっていないことです。

性別によって事故率が違うのは統計的には明らかですが、男女で保険料が異なると差別として糾弾されてしまうかもしれないので保険会社も二の足を踏んでいるのでしょう。それに、支払いの段になって契約者が本当に女性か(男性の方が事故率が高く、従って保険料も高いので、偽るとすれば男性から女性にであるはず)を「検査」するのも人権侵害と言われかねません。

そう言えば、若い頃、生命保険に入ろうとして「これは告知事項ではなく、任意なのですが、喫煙はされますか?」と聞かれたことがあります。

当時は喫煙していたので正直に「はい」と答えましたが、あれも、保険会社としては喫煙者の保険料を高くしたいのはやまやまだけど、そうすると加入者が減ってしまうというジレンマがあったのでしょう。なにしろ、まだ成人男性の喫煙率が50%以上だった時代でしたから。

最近海外では、遺伝子検査の結果によって保険料が変わる、あるいは加入を拒否されるという問題も起きています。

何が正当な区別で、何が不当な差別なのかは容易には論じられません。

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