大阪市役所での橋下知事と在特会の桜井誠会長の会談のビデオを見ました。
なるほど、聞いていた通り怒号が飛び交い、話らしい話もせずにすぐに終了してしまいましたが、二つの点で興味深く感じました。
一つ。桜井氏はなかなかタフだったということ。恐らく、橋本知事の思惑としては、ヘイトスピーチを行うけしからんやつをピシッと叱って、府民並びに国民に対して良いところを見せようというものだったはずです。
しかし、会談の印象は、橋下知事も桜井氏も同レベル、下手をすれば桜井氏の方が立派だったという感じです。敏腕弁護士として知られる橋下知事にとっては思わぬ結果でしょう。
二つ。ヘイトスピーチとは何なのかということ。桜井氏が何か言おうとしているのに、再三橋下知事が「おい、お前!」と遮るのは実に見苦しい姿でした。
橋下側は「桜井氏に独自の主張をさせないために、敢えて遮った」と言いますが、本来であればまず話を聞いた上で、「それはね、かくかくしかじかの理由でヘイトスピーチに当たるから言っちゃダメだよ」と諭すべきです。
ハナから「こいつの言ってることはヘイトスピーチ」と決めつけて、だから聞く耳持たぬというのではそもそも会談など設ける意味はありません。
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ヘイトスピーチに関しては今後数回にわたって書いていこうと思います。