Java の落ちぶれっぷり

Java はプログラミング言語としては非常に優れています。厳密なオブジェクト指向、型制約、そして C/C++ ライクな構文と、プログラマーに好まれる要素が詰まっています。ガベージコレクタの採用や、ポインタの概念がないことには賛否両論ありますが、非職業プログラマにとっては歓迎すべき事と言えます。

1990年代のJava に対する期待はそれはもう凄いもので、「21世紀を通じて代表的な言語となるであろう」などと言われたものです。

21世紀を迎えて10数年を経た今日、Javaは確かに色々な用途で使われてはいますが、期待されたほどには存在感を示していません。それどころか、ユーザーサイドでは嫌われ者の技術の一つになっています。

Java のソースコードをコンパイルすると、仮想のCPU(ヴァーチャルマシン)に対応する中間言語に変換され、このことがセキュリティを向上させ、Write once, run anywhere (同じプログラムがあらゆるマシンで走る)を実現するのですが、同時に実行速度の遅さという欠点にもなります。

特にブラウザの上で走るアプレットは、ブラウザ側の実装の問題もあってページを読み込んでから動き始めるまでにタイムラグがあることが多く、嫌われる原因になっています。

そして、極めつけがこれです。

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Javaの実行環境をアップデートしようとすると、訳の分からないブラウザアドオンを一緒に入れようとしてきます。温厚な私(笑)もさすがにこれには腹が立ちました。

まあ、チェックを外せば良いだけのことなので、ユーザーに対する裏切りとまでは言いませんが、天下のオラクル(Javaを開発したサン・マイクロシステムズはオラクルに買収された)がやるべき事とは思えません。

言語としては本当に素晴らしいのですけどね……。

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