ナイジェリア詐欺のメールがよく届きます。
ご覧の有様です。一つ分かりやすいのを取り上げてご紹介しましょう。
Ministry of Foreign Affairs (Nigeria),
In Conjuction with:
Federal Republic of Nigeria and,
World Bank.Attention:
いきなり、ナイジェリアの外務大臣閣下からのメールです。「警告(Attention)」と記入することで読む者を慌てさせようとするのも忘れていません。
Sequel to our series of meetings for the past 6 weeks, which just ended on 2/27/2014 with delegate around the world and directors from diaspora in full attendance. The above organizations after her prolonged deliberations on series of complaints received from scam victims has unanimously agreed to compensate all scam victims with a clear verifiable proof with a reasonable amount of money.
6週間にわたった会議で、詐欺の被害者に「補償」が行われることに決まったのだそうです。
それにしても、一つのセンテンスに scam victims という言葉が2度使われるなど、何ともぎこちない文章です。 scam というのはアメリカの俗語で信用詐欺のことですが、日本語で言えば「ペテン」のようなニュアンスです。外務大臣が使う言葉とは思えません。
This includes victims of purported foreign contracts; Inheritance, Investment, Dating and Lottery scams together with people that allegedly had unfinished transaction or international Lottery payment that failed due to purported Government policies etc.
You are hereby urgently advised to contact Mike Ozekhome ESQ.(SAN) who has been assigned to handle your compensation payment, contact him immediately with the details below.
それでもって、(被害者である)あなたは、「補償」を受けるために、担当者のマイク・オゼコメ氏に至急連絡されたし、とのことです。ナイジェリアの人権派弁護士にマイク・オゼコメという人がいますが、恐らく同姓同名の別人でしょう(笑)
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いつも思うのですが、詐欺メールは大抵、頭の悪そうな文章で一目で分かります。が、詐欺師どもがこのレベルに留まってくれる保証はなにもありません。そのうちもっと巧妙な手口が編み出されることでしょう。「メールを見たら詐欺と思え」の心構えが必要です。