Google の顔色(がんしょく)を見ずして多言を為すべからず

先日、読まれる文章を書く三つのポイントの第一として「気になるタイトルをつける」ということを挙げましたが、ことインターネット上では全く異なるアプローチが必要になるのかも知れません。
どういうことかと言いますと、抽象的な、あるいは比喩的な表現は、検索エンジンに適切にインデックスされないのですね。

例えば、ギターを恋人に喩えて何か一筆ものしたとします。検索エンジンには両者の相関が分からないので、その文章は「恋人」に関連づけられるでしょう。そして、それは「恋人」で検索してきた人にとってはおそらく有益な文章ではないはずです。むしろ、「ギター」で検索されたい。そうであるならば最初から凝った比喩など使わず愚直に「ギター」と表現すればよかった、となるわけです。

実際、検索エンジンを意識するあまりヒネリもなにもないタイトル(もちろん本文も)ばかりになってしまう、という現象は最近の職業文筆家の頭痛の種となっているようです。

ですから、随筆的な文章では「気になるタイトル」、実用的な文章では「素直なタイトル」が良いのでしょう。考えてみると、当たり前のことですね~
それにしても、当ブログ、雑記ばかりで肝心のカントリーブルースについてあまり書いていませんね(汗
うーむ……。

追記:
本エントリも最初は「検索エンジンのことも考えないと」というひどく退屈なタイトルでしたが、変えてみました。

さらに追記:
しかし、「気になるタイトル」もほどほどにしないといけませんね。本エントリも一見辛口社会派コラムっぽいタイトルのくせにヌルい内容ですみません(滝汗
ただ、検索エンジンのために自分の文章スタイルを曲げなければいけない、というのは困ったことですね。もしかすると、Google の存在が今後日本語のあり方にさえ影響を与えていくのかも知れません。おそるべしっ。

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