OCNのメールサーバには「新」と「旧」がある

2014年12月20日以降、OCN のメールで APOP や CRAM-MD5 が使えなくなるとアナウンスされています。これらには脆弱性があるので POP over SSL / SMTP over SSL を使ってくれということのようです。

APOP 等は使っていませんが、良い機会なので手元の PC のメールソフトで POP over SSL / SMTP over SSL を有効しました。ところがテストメールを出すと正常に送受信されません。ちゃんと標準SSLポート(POP3:995 、SMTP:465)にしているにもかかわらずです。

「SSL を使ってくれもなにも、使えないではないか!」と頭を抱えました。

気を取り直してもう少し調べてみると、SSL が使えるのは、

  • 2009年11月24日以降、OCNへ新規加入されたお客さま。
  • 2009年11月24日以降に、OCNメールアドレスの追加や変更を行ったお客さま。
  • 2009年11月23日以前からご利用中のOCNメールアドレスについて、新しい「OCNメール」へのバージョンアップ(移行)の手続きを済まされたお客さま。

と書いてあるページが見つかりました。私が加入したのははるか昔、20世紀です。「新しいOCNメール」とやらにバージョンアップしないと SSL は使えないのでしょうか。だとしても、そのやり方が分かりません。

仕方なく、サポートセンターに電話して聞きました。

結論から言うと、OCN には SSL が使えるメールサーバと使えないメールサーバがあります。従来、OCNのメールサーバは複数に分かれていたのですが、現在では受信は pop.ocn.ne.jp 、送信は smtp.ocn.ne.jp に統一しているとのことで、SSL が使えないのは古い個別のメールサーバにアクセスしているからでした。

個別サーバも一応残してはあるものの、 SSL にまでは対応していない、というわけです。

なお、新と旧では ID が変わります。メールアドレスが例えば xxx@abcd.ocn.ne.jp の場合、古いサーバでは ID は xxx ですが、新しいサーバでは ID は xxx@abcd.ocn.ne.jp です。つまり、メールアドレスがそのまま ID になります。パスワードは変わりません。

それから、私のように2009年11月23日以前に加入した人も上記のようにメールソフトを設定すれば SSL が使えるそうです。バージョンアップ云々は、 Web メールにログインすることをバージョンアップと称していただけなんだとか。

ただ、Web メールはフィッシングの危険があるし、正規のサイトでも、自分のものではない端末でうっかりブラウザにパスワードを記憶させてしまっては元も子もありません。

重要な用件をやりとりするアドレスはメールソフトで使うのが無難でしょう。

「OCNのメールサーバには「新」と「旧」がある」への2件のフィードバック

  1. ocnメールでSSL設定がうまくいかずに困っていたところ、貴殿のサイトにたどり着きました。正にピタリで一気に解決、スッキリ致しました。ありがとうございます。

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