まずは CNET Japan のこの記事を御覧ください。
もし、意図せず「ほしい物リスト」が公開されてしまっていた人は直ちに設定を変更してください。
私はこの機能を使っていなかったので影響は受けていないのですが、そもそも何が問題なのかを理解するのに時間がかかってしまいました。というのも、この機能はほんの数日前(3月8日)まで「ウィッシュリスト」と呼ばれていて、「ウィッシュリスト」ならば公開して当たり前、公開されていなければ意味がないと思っていたからです。
wish list というのは米話語でして、「これが私のほしい物なので、プレゼントをくれるならこの中からにしてくれ」というかなり図々しい発想の代物です。以前アメリカに住んでいたころは子供が親にこの wish list を突きつけるのを偶に見かけたものです。あと若い女性が恋人に突きつけたり(笑)
ですから、アメリカでは Amazon の wish list がデフォルトで公開になっているからと言って問題視する人はまずいません。いたらパラノイア扱いだと思います。ただ、公開される範囲がはっきりしていなかったという問題はあるかも知れません。いずれにしろ wish list という言葉の定義上、公開は当然の前提で、親しい友人・知人に範囲を区切っておきたいならそのように設定し直せば良い、と、彼らはそういう考え方です。それに、結局その友人・知人から親しくない人にまで伝わるかも知れず、また伝わったとしても「ほしい物」をプレゼントしてもらえる確率が少しでも上がるならウェルカムでーす、と。
ところが、日本人にはこういった図々しい発想はあまりありません。ですから、本当に自分のためのちょっとしたメモとして利用している人が多かったのでしょう。で、思いがけずそれが全世界に公開されていることを知ってびっくり、というわけです。おまけにご丁寧にも実名で公開されてしまう。この「実名で」という部分が特に問題なのかも知れません。やはり、日本では実名が公開されることに神経質ですからね。一方欧米ではプライバシーに関してうるさい割には実名を晒すことにはあまり抵抗がないようです。というか、wish list というものの性質上、リアルワールドの知人に向けて公開しないとあまり意味がなく、そのためには実名である必要があるわけです。
さて、Amazon の「ウィッシュリスト(ほしい物リスト)」はもともとこのようなものであるわけですが、それがなぜ今になって問題視されるのか。一つには上に述べたような文化的差異によるものがあるのでしょうが、もう一つ、あまり根拠はないのですが、競合他社による FUD の疑いがあるように思われます。
FUD というのは Fear、Uncertainty、Doubt の頭文字をとった単語で、要するに Amazon の商売敵が悪い噂を流しているのではないか、ということです。Amazon のウィッシュリストの機能は前から変わっていないのに、今になって問題視されだすのはどうも釈然としない、というのが正直なところです。
アメリカではそうかも知れないけどここは日本。性癖全世界に公開しちゃまずいでしょ。
前々からあった機能だとしても、
まさか他人にまで公表されているとは思わなかったって思っている人が多いから
問題が大きくなってるんでしょうねぇ。
まあ、ちゃんと説明書は読みましょうってことですね。
>エロゲ大好き男さん
あ、見落としてました、すみません。
確かに。日本仕様ではデフォルトで非公開にしておけば良かったのかも。
>かくてる
そうそう。しかも、実名と住所まで公開だから、知らなかった人にとってはびっくりだよね。
コメありがとう。また好き茶行くね。