ミズノはオフィシャルサプライヤーを辞退せよ

北京オリンピックが近づいていますが、speedo社の「レーザーレーサー」なる水着が話題を呼んでいます。なんでも、試しにその水着を着用してタイムを計ったところ、かなりの好感触で、自己新を記録した選手が複数いたとか。
しかし、日本ではミズノ、アシックス、デサントの三社が北京オリンピックのオフィシャルサプライヤーとなっていて、レーザーレーサーを使うことができないそうです。そこで、水連では、三社に水着の改良を要請するとともに、違約金を払ってでもレーザーレーサーを使うことも検討しているとのこと。

三社の中でも肝煎り的地位にあるミズノ社としては、違約金など払われては末代までの恥と、意地になるのも無理はありません。実際、ミズノの現行バージョンの水着は非常に高性能だと言われており、開発者たちは、今までの日本競泳陣の好成績は我々の水着によって支えられてきた、という自負心を持っていることでしょう。

だがしかし、です。speedo社の水着に性能面でハッキリ差をつけられた今回に限っては、ミズノは下手に政治力を発揮して無理に自社の水着を使わせようとしない方が、長い目で見ると絶対に得だと思います。
このままでは、北京で日本選手が惜しくも敗れた場合、「妙なしがらみで性能の劣る水着を使わされて、負けた」、と世間から言われることは目に見えています。
それよりも、「どうぞ、speedo社の水着をお使い下さい」と、度量を見せた方が、ミズノ社の好感度は絶対にアップする筈です。(見出しにはオフィシャルサプライヤーを辞退せよと、ちょっと過激なことを書きましたが、実際には辞退までする必要はなく、他社の水着の使用を認めれば済むことですね)

たしかに、ミズノにとっては癪なことでしょうが、ここは臥薪嘗胆、この屈辱をバネに、腰を据えてspeedo社のものよりも優れた水着を開発し、次のオリンピックでこそ名実共に世界最高の水着として日本のみならず世界各国の選手に使ってもらえるようにした方が遙かに会社にとってプラスになります。

と、断言してしまうのは「プロジェクトX」の見過ぎとしても(笑)、変な根回しでspeedo社の水着を排除しようとすればするほど、ミズノのブランドに傷がつくのは間違いありません。

ミズノ社にはぜひ賢明な判断をして欲しいものです。

「ミズノはオフィシャルサプライヤーを辞退せよ」への1件のフィードバック

  1. 競泳スイムウエアはビキニに戻せ!

    競泳用パンツは10枚近く持っている。
    大半がミズノで、以下デサント、アシックスと続く。
    最後に買ったのが2年ほど前。そのときはデサントのアリーナだった。
    で、持っているミズノのロゴはすべてスピードだ。
    今回のゴタゴタでミズノがスピード社とライセンス契約を結んでいたことを知るわけだが、では、ナゼ、ミズノがスピード社とのライセンス契約を解除したのか。
    その理由はミズノの妙な意地だった。
    2006年、ミズノは創業100周年を迎える。これを機にミズノブランド名の統一を図ることとなり、2007年6月からスイム事業も「ミズノ」としてスタートを切る。この時にスピード社と…

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