What a shame!

英語のお勉強です。

“What a shame!” という表現があります。いくつかの英和辞典を引いてみると、「何たることだ!」「けしからん!」「恥さらしめ!」のような訳が載っています。

しかし、実際はこのような非難の意味は殆どなく、「残念だね」とか「惜しかったね」というような励ましの言葉として使われます。

オックスフォード現代英英辞典では、

  1. [U] the feelings of sadness, embarrassment and guilt…(後略)
  2. [U] (formal) the ability to feel shame at sth you have done
  3. a shame [sing.] used to say that sth is a cause for feeling sad or disappointed
    SYN pity:
  4. [U] the loss of respect that is caused when you do sth wrong or stupid

とあります。

[U]とあるのは uncountable、不可算名詞という意味です。3 の [sing.] は singular、単数形という意味です。従って、”What a shame!” の shame は 3 の意味と分かります。

SYN とあるのは synonym、同義語です。つまり、pity と同じ意味だと言うことですね。

これらのことから、「残念」「お気の毒」などと訳すのが適切と言えます。

ただ、では「恥さらしめ!」みたいな意味がないかと言えば、少しはあるのかもしれません。恐らく、日本語の「恥」と同じように、shame も本来は後ろめたい、罪の意識を伴う言葉なのでしょう。それが徐々に後ろめたさが抜け落ちて、単に残念という場合にも使われるようになったのだと思います。

pity にしろ、皮肉を込めて言えば攻撃的な言葉にもなるわけですしね。

(この記事は、庄内拓明さんのブログの記事につけたコメントを元に書きました)

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