夏の風物詩の一つにアイスキャンディーがあります。
この「アイスキャンディー」という言葉、もちろん和製英語で、アメリカでは popsicle 、イギリスでは ice-lolly などと呼ばれます。
おそらく、というか間違いなく両者とも棒付きのキャンディー(いわゆるペロペロキャンディー)を指す lollipop から派生した言葉ですが、アメリカは pop をとって、イギリスは lolly をとったというのが面白いですね。
ではなぜ我が日本では lolly でも pop でもなく candy と言うようになったのか。candy は、どちらかというとドロップやタフィーのような棒の付いていないやつを指すので、英語的には「?」ですが、日本語の「アメ」は元来水飴を指し、棒につけてなめるのが普通でしたから、「凍らせたアメ→アイスキャンディー」となったのでしょう。
もっとも、最近では単に「アイス」と呼ぶことの方が多いようです。
アイスではただの氷になってしまうではないかという意見もありますが、日本語ではただの氷は「こおり」と呼び、「あいす」と言えばアイスキャンディーやアイスクリームなどの氷菓子のことになるので区別には困りません。
困りませんが、若い人たちにお願いがあります。「アイスキャンディー」と言う人を年寄り扱いするのはやめて下さい!(笑)
もはや「アイスキャンディー」は老人語に属しつつあるようですが、この季節感溢れる、楽しい言葉を今しばらく使っていきたいのです。
帰り道アイスキャンデー舐めながら