先日の言うを「ゆう」と書いて何が悪いという記事の、
PならばQである
χはPではない
従って、χはQではない
χはPではない
従って、χはQではない
が(なぜ間違いなのか)よー分からんと、オフラインで指摘を受けたので、どう説明すれば分かりやすいか考えてみました。
人は(いつか)死ぬ
ソクラテスは人である
従って、ソクラテスは(いつか)死ぬ
ソクラテスは人である
従って、ソクラテスは(いつか)死ぬ
この演繹は正しいですよね。これがですね、
ソクラテスは(いつか)死ぬ
この人はソクラテスではない
従って、この人は死なない
この人はソクラテスではない
従って、この人は死なない
になってしまってるわけです。どう見ても間違ってますよね。
こんなアホな論法使う人間が居るとは信じられないかも知れません。ところが、居るのです。結構多いのです。しかも、間違いを指摘されると「やれやれ、最近の若い人はソクラテスも知らんのか」などと見当外れのことを言う……。困ったものです。
盃を傾けながら秋の宵