近い将来、自動車の自動運転技術が実用化されそうです。
今のところ、あくまで運転をアシストする機能、例えば、車線からはみ出たら自動的に戻るとか、前車に近づきすぎたら自動的に車間を取るといったものに留められていますが、技術的には出発から到着まで完全に自動化することが可能になるまでそう時間はかからないでしょう。
もっとも、技術的には可能でもすぐに法律で認められるとは限りません。現在の法律では、運転席に座らずにコンピューターに運転させるのは交通違反です。
また、社会の通念も自動運転に追いつくにはしばらくかかるでしょう。最初は「自動運転なんて信用できない」、「怖い」と言った意見が出るでしょうし、自動運転車が事故を起こすと、「それ見たことか」と言われるでしょう。
日本という国は、ややもすると、社会の変化に法律や考え方がついていけない、切り替えの遅いところがあります。
しかし、自動運転に関しては、日本の技術が再び世界をリードするチャンスなのですから、後れを取るわけにはいきません。メーカーはもちろん、政府も、そして我々国民も、できるだけスムーズに実現できるように協力すべきです。
ぐずぐずしていたら、スマートフォンの二の舞になりかねません。
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ただ、運転自体を楽しんでいる人も少なからずいるわけで、何を隠そう私もその一人ですが、将来、自動運転と手動運転の立場が逆転し、手動だと任意保険がものすごく高いとか、さらには手動運転は全面的に禁止などということになると、ちょっと悲しいですね。
そこまで行くにはまだだいぶ時間がかかるでしょうけどね。