一昨年の暮れにニッサン・ティーダを買ったばかりなので、さすがに今買い換えるわけにはいきませんが、ホンダ・ヴェゼルが気になっています。トランスミッションが DCT というのが魅力です。
ダイレクト感
去年レンタカーでトヨタ・アクアに乗る機会があったのですが、CVT の無感覚さにいささか失望しました。アクセルを踏み込んだときのダイレクト感は MT > DCT > トルコンAT > CVT と言われています。
本当はMTに乗りたいけど、高級車はともかく、最近の普通の車ではその選択肢がありません。いわゆるエコカーはCVTばかりです。
それが、ここにきてDCT(デュアルクラッチトランスミッション)の車がぼちぼち出てきました。
DCT には奇数段、偶数段の二系統の変速軸があります。例えば加速中は今接続中の系統の一段上のギアを噛み合わせて待っているわけですが、コンピューターの予想に反して急に減速すると下の段に接続し直すのでガクンとショックが起きます。運転の下手な人がMTで急にシフトダウンしたのと似た状態です。
このショックを嫌うか、それともCVTのあのぬるぬるした感覚を嫌うかは人それぞれでしょうが、私はどちらかというと後者、ぬるぬる感の方が気になります。
ホンダのイメージ
ホンダ車としては以前にプレリュードに乗っていたことがあります。4WSで小回りが利く楽しい車でした。ただ、クーペなのにFFという、ある意味ちぐはぐな車で、「なんちゃってスポーツカー」とも言われていました。
ヴェゼルにしても、スポーティーな外観、パワートレインはi-VTEC(+ハイブリッド)、トランスミッションはDCTという割には、後輪のサスペンションはトーションビームであったりと、やはりちぐはぐ感は拭えません。
カーマニアをうならせる車ではなく、とりあえず素人受けの良い車を作るのはホンダの伝統なのかもしれません。一言で言うとミーハーですね。
あと、不良っぽいセンス。N-BOX なんか車好きには受け入れがたいデザインですが、ヤンキーの皆さんには大人気ですからね。
面白いことに、二輪の世界では、ホンダはえてして「優等生すぎてつまらない」というイメージで語られるので、まったくの逆です。
足して2で割ったらちょうど良いのかも。