今日裁判があり、私の主張を全面的に認める判決を頂きました。少額訴訟ですので、これでほぼ確定です。「ほぼ」というのは、被告には異議申立てをする権利があるからです。もっとも、異議申立てがあっても、審議するのは判決を出した裁判官ですので、結論は変わらないものと思われます。
法廷はラウンドテーブルで、終始なごやかな雰囲気でした。10分前くらいに入室して書記官と雑談したのですが、「相手方はけしからんですね」と言ってました。
前にも書きましたが、裁判所はあくまで中立、一方当事者の味方をすることはないのが建前です。それにもかかわらず、けしからんと言わしめるほど、けしからんわけです(笑)
3分前くらいに裁判官が入室し、一応時間まで待ちます。しかし、やっぱり被告は来ない、ということで時間通り開廷、被告は答弁書も出さず出廷もしなかったので原告の主張を全て認める、との説明があり、わずか5分で終了しました。
祝杯にビール(発泡酒でなく!)とおつまみを買って帰りました。で、プシュッとやりかけた瞬間、裁判所から電話が……
忘れ物でもしたかと思ってちょっと焦りましたが、なんと「判決正本を送達するのに、予納した切手が足りなくなったので、追加で郵送するか、直接取りに来て下さい」とのことでした。
「それなら帰る前に言ってくれれば良いのに」という言葉をぐっと飲み込み、取りに行きました。
そんな感じでどうにか勝訴です。
ただ、書記官も言ってましたが、強制執行は裁判以上に難しいそうです。例えば、銀行預金については支店ごとになるので、「当支店にはその人の口座はありません」ということで取り返せないかもしれません。債務者が銀行に借金していると、「相殺」ということで取り返せないというのもよく聞く話です。
ですが、ここまで来たら完全勝利(全額取り戻し)を狙いたいところです。なんにせよ、出版社のギャラ(被告は著書多数)は差し押さえようと思います。これでヤツは、次からは本が出せなくなるかもしれません。ふひひ。
それに、金融機関は預金を差し押さえられると「事故記録」に載せるので、ヤツはローンなどが一切組めなくなるはずです。クレジットカードも作れなくなります。いわゆる「ブラック」というやつです。
あれこれ考えると、答弁書すら出さなかった相手方の馬鹿さ加減には驚くばかりです。そして、この程度の想像力さえ働かない人間に仕事を依頼した私も、なんと人を見る目が無いのかと愕然とします。
まぁ、しかし、色々な意味で良い勉強になりました。
とりあえず、被告に判決が届いた頃を見計らってもう一度だけ催促してみようと思います。それでダメなら強制執行です。本当は今日貰った判決は仮執行宣言付なので、すぐにでも強制執行できますし、その方が相手に準備(銀行口座を空っぽにするなど)する機会を与えないので有利なのですが、もう一回だけチャンスを与えてみます。甘いでしょうかね……