アマゾンばかりが繁栄していて良いのか

国道沿いの書店だった建物が、最近行ってみると100円ショップに変わっていました。

書店には3種類あって、

  1. ビルの1フロアを占領する大規模店
  2. 駐車場を備えたロードサイド店
  3. 商店街などにある個人経営の店

に分類できます。

体力からすれば1. が一番あるはずですが、大資本だけに、儲からないとなると撤退の判断も早く、いつのまにか消えたりします。

2. は書店である必然性が乏しく、冒頭の国道沿いのヤツがそうであったように、平気で100円ショップやドラッグストアに鞍替えします。

3. は、使命感をもって経営されていることが多く、なんとか続けようと頑張っています。が、いかんせん最も体力が弱く、従って最も苦境にあります。後継者不足も深刻です。

総じて、紙の本は作る方も売る方も苦戦しています。景気が良いのはアマゾンだけといった感じですが、本当にこれで良いのでしょうか。

アマゾンが法人税を払っていないことは問題の本質ではありません。節税のために経理上利益が出ていないことにするのは、どこの会社でもやっています。

一番の問題は、日本が経済的植民地にされてしまうことです。

歴史を紐解けば、英国からインドへ綿織物を輸出し、インドから清国へアヘンを、清国から英国へは茶を、という三角貿易が行われていました。これは(英国にとって)まことに良く出来た仕組みでしたが、アヘンの害は大きく、また、アロー戦争、アヘン戦争で知られるように野蛮な側面をもっていました。

一方、アマゾンが作り上げた仕組みはより洗練されており、一見すると誰にも被害を与えていないように見えます。しかし、小売業を疲弊させ、我々の富を少しずつ吸い上げていることでは同じと言えます。

この考え方はあまりに偏っているとの批判もあるでしょう。しかし、かつて列強が植民地から富を吸い上げたのは事実であり、今後、同じことが形を変えて行われない保証は何もないのです。

アマゾンが「帝国」に喩えられるのは故なきことではありません。

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