Wikipediaの信頼性はかなり怪しい

怪しいと言っておきながらなんですが、Wikipediaの「おまかせ表示」でランダムに表示されるページをぼーっと眺めるのが好きです。

先程もたまたま表示された伊達政宗の項目(英語)を興味深く見ていたところ、

In 1584, at the age of 18, Masamune succeeded his father, Terumune, who chose to retire from his position as daimyo.

という記述がありました。

ふむふむ、1584年、18歳の正宗が父輝宗の隠居に伴って大名の地位を引き継いだわけですね。

いえ、この記述にはなんの文句もない、というかそんなに詳しくないのですが、ものすごく気になったのが、脚注に

Sohachi Yamaoka, Date Masamune.

とあることです。

え、山岡荘八?
山岡荘八は大好きですが、小説家であって歴史家ではないはずです。これを典拠にしているあたり、この編集の信頼性はかなり怪しいと言わざるを得ません。

上の例は別に悪質ではありませんが、一度、有益な外部リンクをごっそり消して、(おそらく)自分の運営するアフィリエイトサイトへのリンクだけを残す輩を見かけたことがあります。

もちろんその気になれば、管理権限を持つ人に働きかけ、あるいは自分で権限を得て、不適切な編集をやめさせたり、さらにはそのユーザーをアクセス禁止にする、といったことも可能なのでしょうが、そこまでする義理も意欲もありません。殆どの人が同じ気持ではないでしょうか。

そういったわけで、不届者がのさばることになります。
困ったものです。

かと言って、「そういうのはちゃんと報告しろ! お前は、Wikipediaから恩恵を受けながら、自らは何も貢献しないのかッ!」とお説教を始めるような人も別の意味で厄介ですしね。

まぁしかし、Wikipediaがとても有益であることは間違いありません。
誰でも編集できるからこそ、あれだけ豊富な情報量を誇っているのですもんね。

チャーチルは「民主主義は最悪の政治形態である、ただし、これまでに試みられてきた他の政治形態を除けば、だが」と述べたといいますが、Wikipediaもそれに似ています。

民主主義の恩恵に浴するには、その不効率さも甘んじて受ける必要があるのでしょう。

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