「花燃ゆ」は国粋主義とフェミニズムを如何に融合させるか

久しぶりに山口県の萩市に行ってきました。来年の NHK 大河ドラマ「花燃ゆ」では吉田松陰の妹が描かれるそうで、旗や幟がたくさん立っていました。

松下村塾

松下村塾です。さすがにここには幟は立っていませんでした。

それにしても、このような小さな学舎から高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋といった俊英が巣立ったという事実には驚きを禁じ得ません。

菊屋家

豪商、菊屋家などが並ぶ一角。立派な白壁です。

猫

猫発見。

フェミニズムと国粋主義

凡そ皇国に生まれては、宜しく吾が宇内に尊き所以を知るべし

吉田松陰が親戚の子の元服にあたって与えた「士規七則」の一文です。

明らかに、松陰は明治以降の日本国粋主義の源流の一つです。そして、彼が妹を娶せた久坂玄瑞もまた、勤皇の志士達の中でも最も先鋭的な一人です。

私は長いこと NHK の大河ドラマは見ていません。しかし、いわば右翼の神様である彼らと、二人を結ぶ松陰の妹・文(ふみ)が、どう描かれるのかには少し興味があります。

世間では国粋主義とフェミニズムとは水と油のように言われますが、実は意外に親和性があると思っているからです。

お国の大事と聞くからは 女ながらも武士の妻
まさかの時には しめだすき

長州に伝わる祝い歌の一節です。

「花燃ゆ」の脚本家は二人、いずれも女性だそうです。フェミニズムに偏りすぎては怖いおじさん達に凄まれ、国粋主義に傾けば怖い自由の闘士達に怒られるという難しい仕事でしょうが、お手並みを拝見したいと思います。

もう少し萩の写真があるので、例によって2回に分けます。

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