なぜ工業製品を「信仰」するのか

Apple と Samsung のユーザーを皮肉った Windows Phone の CM が話題になっています。

実に面白いですね。MS と言えばもう古くさい会社というイメージですが、なかなかどうして、とんがってます(この CM の広告主は Nokia ですが)。その「古くさい」というのも、実際のところ Apple や Google によってそう思わされている面もありますしね。

なぜ工業製品を「信仰」するのか

昔から不思議でならないことの一つが、「製品信者」たちの存在です。

パソコンなら Mac ユーザーと Windows ユーザーの争い、バイクならホンダとヤマハとカワサキの争い等々。CM の iOS 派と Android 派もそうですね。これらは結局のところ工業製品を「自己を演出するアイテム」と見なしていることから来ています。さらには、製品に対して自己を投影すらしています。

つまり、「iPhone を使っている俺かっこいい!」と思っている人は、iPhone にケチをつけられると「俺」にまでケチをつけられていると感じるのですね。iPhone を例に出して申し訳ないですが。

製品信者はダサい

そういった「製品信者」を戯画化したのが上記の CM です。

Apple は Mac=かっこいい、Windows=ダサいというイメージを大衆に植え付けようと躍起になっており、実際かなり成功しています。一方 MS はダサいイメージに甘んじてきたとも言えますが、ここにきて「そもそも工業製品にそこまで忠誠心を持つこと自体がダサい」という考えが急速に広まってきました。

特に日本では、平成生まれの20代前半の人達がそのような考えを持っているようです。彼らは生まれたときからモノが溢れていて、「あの製品が欲しい」と「渇望」した経験は皆無です。それだけにモノ選びで、メーカーやメディアや広告代理店が作り出す「かっこいいイメージ」などに左右されることもありません。

PC 時代の雄 MS も、スマートフォン・タブレットでは Apple や Google に水をあけられていますが、上に述べた「イメージ戦略」に左右されない若い世代を捉えるには、何を措いても製品の質を上げる必要があります。もちろん、「質」とは単なるスペックではなく、使い勝手全般のことです。あと値段ですね。

まだまだ体力の残っている MS ですから、ここらで一つ花火を打ち上げて欲しいところです。

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