労力ゼロでTwitterにつぶやく方法

最近、遅まきながらTwitterを始めたのですが、これ、結構楽しいですね。

始める前はこう思っていました。「そりゃ、広瀬香美ならたくさんフォロワーが付くだろうさ」。
ブログならたとえ無名でも良い記事を書けば大勢の人に注目して貰える。少なくともチャンスはある。だけど、Twitterでは既に有名な人が圧倒的に有利で、無名の人はいくらつぶやいてもむなしいだけ。と、そう思っていたわけです。

ですが、やってみると、自分よりも人のつぶやきを見る方が楽しいです。どうやら、このサービス、出来るだけ面白い人、あるいはよく知っている人を厳選してフォローした方が良いようですね。全然知らない人が「今昼飯食ってる」とか書いてるのを見ても流石に面白くないですからね。

さて、表題の「労力ゼロでつぶやく方法」ですが、ちょっと誇大表現だったかも知れません。あらかじめ謝っておきます。すみません
その方法とは迷言ジェネレータを利用することです。↓みたいな感じです。

meigen.png

この迷言ジェネレータ、読んで字のごとく、なんとなくもっともらしい「迷言」を自動的に生成し、バカみたいに大きな字で表示します。Tと書いてある大きな青いボタンを押すと、Twitterに迷言が入力されます。以上です。
正直、スパム的手法のきらいはありますが……。

ちなみに、これ、以前私がPHPの練習のため作ったもので、まずWordという抽象クラスを作り、それを継承するSubjectやPredicativeというクラスを作り、さらにAdjectiveやTransitiveやIntransitiveを作る、といった風に結構凝った作りになっています。現状では単語数が少ないので、あまり効果的ではないですが。手前味噌ですみません。

もちろん、ボタンを押さずとも一定時間ごとに自動的に迷言をつぶやくようにする、いわば「迷言フィーダ」のようなものも簡単に出来ますが、それだと本当にスパムになってしまうので自粛した次第です(^^;

このような自動生成の発言を流すのは、冒頭に書いたTwitterの楽しさをスポイルしてしまう恐れがあるのは確かです。が、堅苦しいことは抜きにして、まぁ、なにも思いつかないときなどに、シャレで使ってみるのも一興ではないでしょうか。

クレーム対応のコツ

社会人ならばクレームをつけたり、つけられたりといった経験はかならずある筈です。

こんなことがありました。私はsitemix.jpという無料Webスペースを使っていて、ここでは無料なかわりに広告が入るのです。ただし、月150円払えば広告を非表示にできるので、それを利用しているのですが、最近、携帯で見てみると、あろうことか広告が表示されているのです(厳密には、そのサイトでは、UA が Docomo の場合 Content-type を application/xhtml+xml で、それ以外は text/html で送出しており、後者で不具合が発生していた)。

これは怪しからんと、すぐにsitemix.jpのサポートにメールすると、別々の人から返信が2通あり、

1通目は、

当方のミスでした。現在は不具合は解消しております

との内容でした。

2通目は、

「登録時のメールと違います。登録時のメールでもう一度送って下さい。本人確認ができない場合は退会していただく場合もございます

とのことでした。

まず、同じ用件に対して複数の担当者がバラバラに返信しているというのがおかしいですね。これは苦情処理システムが存在しないか、あるいは非常にプアであることを示しています。

それは我慢するとしても、2通目の印象の悪さはかなり致命的です。登録者本人にしかできないこと、例えばFTPパスワードの変更などを他のメールアドレスから行おうとしたのならいざ知らず、「不具合の指摘」は何人(なんびと)にも開かれているはずであり、「本人確認のためメールを送り直せ」などと要求する理由は何もありません。
ましてや、「退会して頂く場合もございます」などと恫喝するなどもってのほかです。

かなり頭に来たので、「なぜ本人確認が必要なのか説明して下さい」と書いて(一応、登録時のメールアドレスで)送りました。
すると、担当者から再度返信があり、弊社のサービスに不具合があった点は重ね重ねお詫びするが、本人確認を行ったのは個人情報保護のためであり、どうぞご理解頂きたい、とありました。

一見もっともらしいですが、よく考えるとおかしな話です。
仮に、登録者でない者が登録者を騙ってクレームを付けてきたとしましょう。それによって正式な登録者が退会させられてしまうのはおかしいですよね。
不具合を指摘するのにどのメールアドレスを使おうと自由な筈であり、現に1通目の担当者は普通に対応しています。
要するにこの2通目の担当者は、苦情を申し立ててきた者に対して小さな「精神的勝利」を得るために屁理屈を捏ねているだけで、個人情報保護云々は後付けの理由に過ぎず、しかも論理的に誤っています。

それに、詫びを入れるポイントもずれています。
不具合は予期せずして起こるものですから、一度謝れば十分、「重ね重ね」お詫び(本当に何度も詫びていた)する必要はありませんが、「退会させるぞ、コラ」と無礼なメールを寄越したことについてはぜひ詫びて欲しいものです。人間は、往々にして、どうでもよいことはすぐに謝る癖に、相手が本当に怒っていることに対してはなかなか謝ろうとしないんですよね。

もっとも、こんな行き違いが起きたのは、迂闊にも登録時と違うアドレスを使ったせいであり、そもそもボタンを掛け違えたのは私の方です。その点を反省するに吝かではないのですが、ただ、このやりとりから何か教訓を引き出すとすれば、この2通目(本人確認が出来ない場合は退会して頂くという恫喝)のようなクレーム処理の仕方は、極めて拙劣であるということです。
本来、最初の用件である広告非表示サービスの不具合は、すぐに解消されたのですから、非常に効果的な対応ともなり得たのに、です。

確かに、クレーム対応はイヤな仕事だと思います。
そもそも、対応者は不具合等クレームの内容について責任がない場合が殆どでしょうしね。

昔、上司がこんなことを言っていたのを思い出します。

頭を下げていると思うと腹も立つが、尻を持ち上げていると思えばなんのことはない

この精神が必要です(笑)

尚、ずいぶんケチをつけましたが、sitemix.jpのサービス自体には非常に満足しています。容量1.5GB、PHP/CGIも使えます。

「Amazon様からギフト券を……」ねぇ

このブログにも貼っている、Amazon.co.jpの広告。皆さんがこれをクリックして買い物をされると、売り上げの3%前後が筆者の懐に入ります。もちろん、当ブログは更新もまばらですし、収入は限りなくゼロに近いです。が、他にもいくつかサイトをやっているので、それらを合わせるとちょっとしたお小遣い程度にはなります。具体的な金額を開示することは規約で禁じられているのでできませんが、大体毎月ギフト券が貰える程度、といったところでしょうか。

そう、ギフト券なんです。Amazonアソシエイトでは、銀行振り込みの場合5000円、ギフト券で貰う場合は1500円貯まった翌々月あたりに支払いが行われ、どちらでも好きな方を選べます。言葉は悪いですが筆者の「ドル箱サイト」はアニメ・新世紀エヴァンゲリオンのファンサイトなので、最近の新劇場版の特需もあって、結構な収入があったので銀行振り込みを選択していました。しかし、公開から数ヶ月たって収入も減ってきたのでギフト券に切り替えたわけです。

で、気になるのがそのギフト券を送ってくるメールの表題です。「Amazon様からAmazonギフト券をお贈りします」となっています。自分のことを「様」って……。
恐らく、このギフト券は、顧客が第三者に贈るのが典型的な使い道として想定されているためにこうなるのでしょう。つまり、鈴木さんがギフト券を買って田中さんに贈る場合、「鈴木様からAmazonギフト券をお贈りします」となるわけで、その書式を使っているわけです。それにしても、Amazonが自分で「Amazon様」と言っているのはとても変です。
もう一つの理由としては、米国製のシステムを翻訳して使っているために、こういうぎこちない部分が出てくるのかも知れません。

いずれにしろ、Amazonはアソシエイターをあまり客と思っていないのがよく分かって、面白いです。客だと思っていたら、「様はおかしいのではないか」と誰かが気づくはずですからね。
まぁ、貰えるものさえ貰えれば文句はないですけどね(^^;

Google Webmaster Toolsのナゾ

Google Webmaster ToolsのLabs(実験的な機能)に、Fetch as Googlebotと「不正なソフトウェアの詳細」が追加されましたね。前者は文字通りGoogleのボットがページをどう見ているかが分かる機能で、非常に興味深いですし、後者はサイトが最近流行ったJSRedir-R(通称GENOウイルス)のようなマルウェアに感染していないかチェックできる、という大変ありがたいものです。

google webmaster tools

このWebmaster Tools、使い始めるにはそのサイトを”所有”していることを証明するために、Googleが指定するMetaタグを特定のページに挿入する(1)か、同じくGoogleが指定する名前のファイル(中身は空で良い)を特定のディレクトリに置く(2)ことが必要です。

実は、筆者が管理するサイトの一つで(2)の方法が使えないことがありました。

なぜでしょうか。

答えは、サーバがステータスコードを正しく返していないからでした。そのサイト、sitemix.jpという無料スペースに置いているのですが、このsitemix.jpでは、意図的かミスなのか分かりませんが、存在しないURLにアクセスしようとすると「404 File Not Found」というページを表示はするのですが、実際には404を返さないのです(2009年10月現在)。

Googleの方では、指定したファイルのURLにアクセスするとステータスコード200が返り、且つ、ランダムに生成したファイル名にアクセスすると404が返って初めて、そのサイトをそのユーザーが”所有”していると見なします。
なぜ、200が返るだけではダメなのかと言うと、そのサーバではどんなリクエストに対しても200を返すように設定されているかも知れず、そういう変な設定のサーバを見つけて「身分詐称」する人が居るかもしれないからです。

さて、404が返らず、Googleがサイトの所有権を確認出来ない場合、(1)の方法を使うのが簡単ですが、今回は、.htaccessに、

ErrorDocument 404 /error/404.html

と一行追加して、独自の404ページを表示するようにしました。
注意が必要なのは、URLは相対指定しなければいけない、ということです。http://~と絶対指定してしまうと、404でなくリダイレクトになってしまうんですよね……。ややこしいですね。

flush? flash? Googleのナゾ

flushと聞いて、何を思い浮かべられますでしょうか。私の場合、真っ先に浮かんだのは「トイレを流すこと」です(笑)。手元のプログレッシブ英和中辞典では『(顔の)紅潮,上気,赤面』が第一義として挙げられています。
また、コンピュータの世界では「バッファを出力すること」を「flushする」といいます。上記の「トイレを流す」のと似たイメージですね。

先日、この意味のflushについてぐぐっていてあることに気がつきました。検索結果に”flash”が多く混じっているのです。言うまでもなくadobe flashに関する記述です。

どうやら、flushとflashがしばしば混同されるので、Googleが両者を関連づけているようです。

でも、これってどうなんでしょう。
確かにflushとflashは間違えやすい単語ですが、だからこそ検索エンジンは両者を厳密に区別して欲しいものです。そうしないと、ますます混同する人が増えてしまいます。

とりあえず、”flush”の検索結果から”flash”を排除するには、”flush -flash”とすれば良いわけですが、こんなことしなくても最初から”flush”でぐぐるとflushのみ、”flash”でぐぐるとflashのみが出てくるのが望ましいですね。

 

デフロスタつけて車を走らせる

iepngfix.jsが参照する透明gif

筆者が管理するサイトの一つでiepngfix.js(IE6で半透明pngを正常に表示できるようにするスクリプト)を使っているのですが、最近、ふとIE6で確認してみると表示が乱れていました……orz

このjsは内部でhttp://www.isella.com/(作者のTakashi Aidaさんのサイト)に置いてある透明gifを参照しており、現在、(筆者の環境からは)上記サイトが404になっていることが原因と思われます。

そこで、自分で用意した透明gifに置き換えました。
iepngfix.jsのライセンスはCG-GNU LGPLなので、自分で利用する範囲で改造するのはOKのはずです。

それにしても、IE6対応は手間がかかりますね~。

ところで、このブログはご覧の通りSeesaaが用意したテンプレートをそのままつかっているのですが、いやぁ、ラクですね。さすが、プロが作ったデザインは「抜け」がないというか、どのブラウザでも問題なく表示されます。ただ、没個性的になってしまうのが悲しいところ……というと贅沢でしょうか。

Amazonの「ほしい物リスト」は個人情報漏洩?

まずは CNET Japan のこの記事を御覧ください。

もし、意図せず「ほしい物リスト」が公開されてしまっていた人は直ちに設定を変更してください。

私はこの機能を使っていなかったので影響は受けていないのですが、そもそも何が問題なのかを理解するのに時間がかかってしまいました。というのも、この機能はほんの数日前(3月8日)まで「ウィッシュリスト」と呼ばれていて、「ウィッシュリスト」ならば公開して当たり前、公開されていなければ意味がないと思っていたからです。

wish list というのは米話語でして、「これが私のほしい物なので、プレゼントをくれるならこの中からにしてくれ」というかなり図々しい発想の代物です。以前アメリカに住んでいたころは子供が親にこの wish list を突きつけるのを偶に見かけたものです。あと若い女性が恋人に突きつけたり(笑)
ですから、アメリカでは Amazon の wish list がデフォルトで公開になっているからと言って問題視する人はまずいません。いたらパラノイア扱いだと思います。ただ、公開される範囲がはっきりしていなかったという問題はあるかも知れません。いずれにしろ wish list という言葉の定義上、公開は当然の前提で、親しい友人・知人に範囲を区切っておきたいならそのように設定し直せば良い、と、彼らはそういう考え方です。それに、結局その友人・知人から親しくない人にまで伝わるかも知れず、また伝わったとしても「ほしい物」をプレゼントしてもらえる確率が少しでも上がるならウェルカムでーす、と。

ところが、日本人にはこういった図々しい発想はあまりありません。ですから、本当に自分のためのちょっとしたメモとして利用している人が多かったのでしょう。で、思いがけずそれが全世界に公開されていることを知ってびっくり、というわけです。おまけにご丁寧にも実名で公開されてしまう。この「実名で」という部分が特に問題なのかも知れません。やはり、日本では実名が公開されることに神経質ですからね。一方欧米ではプライバシーに関してうるさい割には実名を晒すことにはあまり抵抗がないようです。というか、wish list というものの性質上、リアルワールドの知人に向けて公開しないとあまり意味がなく、そのためには実名である必要があるわけです。

さて、Amazon の「ウィッシュリスト(ほしい物リスト)」はもともとこのようなものであるわけですが、それがなぜ今になって問題視されるのか。一つには上に述べたような文化的差異によるものがあるのでしょうが、もう一つ、あまり根拠はないのですが、競合他社による FUD の疑いがあるように思われます。
FUD というのは Fear、Uncertainty、Doubt の頭文字をとった単語で、要するに Amazon の商売敵が悪い噂を流しているのではないか、ということです。Amazon のウィッシュリストの機能は前から変わっていないのに、今になって問題視されだすのはどうも釈然としない、というのが正直なところです。

Google の顔色(がんしょく)を見ずして多言を為すべからず

先日、読まれる文章を書く三つのポイントの第一として「気になるタイトルをつける」ということを挙げましたが、ことインターネット上では全く異なるアプローチが必要になるのかも知れません。
どういうことかと言いますと、抽象的な、あるいは比喩的な表現は、検索エンジンに適切にインデックスされないのですね。

例えば、ギターを恋人に喩えて何か一筆ものしたとします。検索エンジンには両者の相関が分からないので、その文章は「恋人」に関連づけられるでしょう。そして、それは「恋人」で検索してきた人にとってはおそらく有益な文章ではないはずです。むしろ、「ギター」で検索されたい。そうであるならば最初から凝った比喩など使わず愚直に「ギター」と表現すればよかった、となるわけです。

実際、検索エンジンを意識するあまりヒネリもなにもないタイトル(もちろん本文も)ばかりになってしまう、という現象は最近の職業文筆家の頭痛の種となっているようです。

ですから、随筆的な文章では「気になるタイトル」、実用的な文章では「素直なタイトル」が良いのでしょう。考えてみると、当たり前のことですね~
それにしても、当ブログ、雑記ばかりで肝心のカントリーブルースについてあまり書いていませんね(汗
うーむ……。

追記:
本エントリも最初は「検索エンジンのことも考えないと」というひどく退屈なタイトルでしたが、変えてみました。

さらに追記:
しかし、「気になるタイトル」もほどほどにしないといけませんね。本エントリも一見辛口社会派コラムっぽいタイトルのくせにヌルい内容ですみません(滝汗
ただ、検索エンジンのために自分の文章スタイルを曲げなければいけない、というのは困ったことですね。もしかすると、Google の存在が今後日本語のあり方にさえ影響を与えていくのかも知れません。おそるべしっ。

羮に懲りて膾を吹く?

別のところでも書いたのですが、最近 target=”_blank”で別窓を開くことへの風当たりが厳しいですね。
この問題、どういうわけかユーザーの視点を置いてけぼりにして語られることが多いように思われます。

別窓反対派の主張は大きく分けて二つ、一つは、「W3C が非推奨だと言っているのだから非推奨なのだ」という形式論。もう一つは、「ユーザーは同窓で開くか別窓で開くかを自由に選べるべきであるが、target=”_blank” を指定してあると選択の余地が無く全て別窓で開かれてしまう」という実質論。

前者について。W3C が target 属性を非推奨にしたのはポップアップ広告の流行に対応する為ではなかったかと思うのですね。言わば、「羮(=ポップアップ地獄)に懲りて膾(普通の別窓)を吹く」ようなものではないかと。イヤな広告はユーザーによる淘汰によって無くしていけばよいので、target 属性を廃止してそもそも別窓を開けなくするというのはあまり良い解決策とは言えません。(もっとも、target=”_blank”を使わずに別ウィンドウで開く方法もいくつかあるようです)
次に、後者(実質論)には一理あると思うのですが、結局のところ別窓反対という結論ありきの議論で本当の意味でのユーザー視点になっていない。多くのユーザーには「他サイトは別窓で開くもの」という期待があるので、思いがけず他サイトが同窓で開かれると、そこも今まで開いていたサイトの一部と思ってしまう、あるいは戻れなくなってしまう(もちろんブラウザのバックボタンで戻ることはできますが、例えば A → B → C と移動した場合、一旦 C から A へ戻ると、経過点である B へ移動するには意識的に「進むボタン」を押さねばならず、端的に言って困難)、という現象が起きるわけです。

ただ、先進的なユーザーは既にほとんどがタブブラウザに移行し、「ホイールクリックで別タブに」というのが標準的な操作になりつつあるので、この場合は確かに target=”_blank” は要らぬお節介ということになってしまうのかも知れません。

結局、多数派に従うに如くはなし、ということでしょうか。
個人的には勝手に別窓(というか別タブ)が便利と思うんですけどね~

シンプル イズ ベスト

先日、Score Grapher Pro で作った楽譜を Photoshop に渡す方法を紹介しましたが、一つ書き忘れていたことがありました。

Web 用に加工する場合解像度を落とすことになると思いますが、その際 Photoshop デフォルトのバイキュービック法ではなく、バイリニア法でやるのがおすすめです。バイキュービック法の方が高度な補間法なのでしょうが、五線譜(もちろんタブ譜も)のように単純で色数も少ない画像の場合、バイリニア法のシンプルなアルゴリズムの方が好結果を生むようです。

そもそもラスタライズせずにベクトルデータのまま渡せればそれに越したことはないんですけどね。

あと余談ですが、Vista や .NET Framework 3.0 をインストールしてある XP では Microsoft XPS Document Writer も使えますね。ただ、こちらは .xps ファイルを読み込めるアプリケーションを持っていなかったので今回は使いませんでした(IE7 や XPS Viewer で表示することは可能だけど、画像としてエクスポートすることはできない)。面白いことに .xps ファイルは実は単なる zip 書庫で、解凍してみると中には xml と png 画像が入っていました。意外にもオープンな規格のようです。