HTML5のaudioタグ

このブログは元々カントリーブルースギターの話を書こうと思って開設したものです。久々に演奏を披露しようと思います。オープンDチューニングで弾いています。

うまく再生されましたでしょうか?

以前は Flash を利用したプレイヤーを使っていたのですが、object だの embed だの色々と面倒でした。上のものは HTML5 を使っています。これなら <audio src=”ファイル”> と構文もシンプルだし、iPhone の Safari など Flash をサポートしないブラウザでも再生できます。

なお、「披露」と書きましたが実はかなり前に録ったもので、初出ではありません。とりあえず、HTML5 のテストということで。

TASCAM DR-07MKII

ずいぶん前に TASCAM の ICレコーダー、 DR-07MKII を買ったのですが、レビューするのをすっかり忘れていました。

DR-07MKII

裏面にカメラの三脚用のネジ穴があり、ご覧のようにマウントすることができます。ただ、マイクスタンドに付けることはできません。

UIに関しては、最近のタッチパネルを備えた機器のようには直感的でないのですが、要は録音ボタン()を一度押すとスタンバイ、もう一度押すと録音開始というだけなので、別に難しくはありません。


hey_hey.mp3

24bit/96kHz PCM で録音し、mp3 に変換したものです。最後の衣擦れも含めてかなり忠実に録れていると思います。ちょっと(というか、かなり)弦がくたびれているので、あまり煌びやかさがありませんね。ぐぬぬ。

製品には 2GB の microSDカードが付属し、24bit/96kHz だと1時間強録ることができます。少し心許ないという方は 8GB くらいのを用意されると良いと思います。もっとも、あまり長時間録ろうとすると、今度は電池(単3×2)が持たないかも知れませんが。

あと、録音でやっかいなのがレベル調整ですが、この機種には、自動的にレベル調節するモード、ピークを検出するとレベルを下げるモード、リミッターがかかるモードの3つがあります。バンド演奏を録音する場合は、リハーサルでピークを検出するモードを使ってレベルを下げておくと良いでしょう。

スマホ全盛の昨今、敢えてこのような単機能な製品を買うのも一興ではないでしょうか。

Vestapol

生録音って難しいですね。

Recボタンを押すと、なぜか緊張して、うまくしゃべったり演奏したりできなくなってしまいます。で、どうにかうまくいきそうなときに限って、家の前を救急車が通ったり(実話)。。
救急車はともかく、車の音などが入らないようにするには深夜が最適ですが、そうなると近所迷惑にもなりかねません。

おまけに、Audacityでプロジェクトを保存しようとするとなぜか失敗(ディスクがいっぱいだとメッセージが出るけどそんなわけない)するし。。
一番難儀なのは暗譜ができなくなったことです。若い時分は、一通り弾けるようになるころには既に暗譜していたものですが、今は何回弾いても覚えられません(←爺)

さて、曲は”Vestapol”、オープンDチューニングで弾いています。


vestapol.mp3

音がこもったような感じはだいぶ解消されたように思います。どうやらマイクをサウンドホール側ではなくネック側から当てると良いみたいです。
なお、Audacity は使ってるバージョンが古かったので、最新(1.3.14-beta)にアップデートしました。これで、上記の不具合(?)も改善されると良いのですが……

録音

最近PCのパーツを大幅に交換したので、テストも兼ねて久々に録音してみました。
freight train. 非常に易しい曲です。……と言いつつ、指が動いてないですね(^^;
それに、少し音がこもったような感じです。マイクの当て方など、もう少し研究が必要なようです。


freight train.mp3

去年はいろいろあってギターをケースから取り出す気にもなれなかったのですが、またぼちぼちやっていこうかと思います。

電池式コンデンサマイクはスイッチを切るのを忘れずに

いや、本当に……。

このブログはもともとカントリーブルースギターの練習の様子をお伝えしようとして開設したのですが、どうも政治その他の話題ばかりが増えてしまって、本来の目的を見失いつつあります(汗
そういうわけで、今後ときどきはギターの録音を貼ってみようかと思います。恥ずかしいのですけどね~。


willie_mae.mp3 (Traditional)

余談ですが、上に貼ったMP3プレーヤーはサンプリングレートを41.1KHzと決め打ちするようで、前回の音が少しおかしいのは48KHzで保存してしまったからのようです。

マイク買いました

最近、友人たちの間で楽器の宅録が流行っているのでつい影響されてしまい、マイクを買いました。

SONY ECM-MS907 です。大枚9000円もはたいてしまいました。指向性を90°と120°に切り替えられるなど、なかなか面白い機種です。

試しに録ってみたのが↓です。


test.mp3

実はPCのサウンドカード(SB Live Platinum)のマイク入力がモノラルで(ECM-MS907はステレオ)、ゲインも不足気味だったので、ステレオのマイクロフォン・アンプを自作しました。こちらは制作費200円でした(笑

模倣と創造

「日本人はいつも模倣性が強く、西洋人が立派なトースターを作ると、日本人はもうすぐそばに模造トースターを持っていたが、美術でも同じことをやって忙しがっているにすぎない」(『ニューヨーク・タイムズ』佐藤愛一郎訳/『模倣と創造』池田満寿夫 より)

あけましておめでとうございます。

 カントリーブルース・ギターを学ぶ際にどうしても避けて通れないのが模倣という行為です。「オレは他人のマネっこはイヤだ!」と言って、過去の偉大なブルースメンのプレイを研究せずに、いきなり自分のスタイルを確立しようとする人がいますが、まずうまくいきません。個性あるプレイではなく、単に下手なプレイで終わってしまう場合が多い。マネの段階を経ることはどうしても必要です。
しかし、他人のマネというのは、する側される側双方にとって抵抗が強いですね。特にアメリカでは、「日本人は何でも真似する」という決めつけが横行しています。冒頭の引用は美術に関するものですが、音楽についても同様の偏見は今なお想像以上に根強い。やはり、物まねではなく独自の音楽を追究した方がいいのでしょうか?

私の考えは、「それでも、模倣すべし」です。思うに、音楽とは模倣によって成り立つ芸術なのです。
ピカソに対する通俗的な理解の一つに「彼は、コンベンショナルなテクニックに通暁した上で、抽象画に進んだ」というものがあります。もっと有り体に言えば、「ピカソは普通の絵も巧かった」と。
より本質的に考えれば、抽象画はそれ自体として評価されるべきで、それを描いた人が「普通の絵」も描けるかどうかは関係ないかも知れない。確かにそうです。しかし、例えば絵を全く学んだことがない私が、カンバスに絵の具を叩きつけて「これが私の芸術だ!」と叫んだところで誰も相手にしてくれないでしょう。
上に述べたようにいきなり自分独自のギタープレイをしようとするのは、それに近いのではないかと思うわけです。
画家の卵がまず石膏像のデッサンをするように(それが無駄だという人も居ます。例えば池田満寿夫)、私たちも、マンス・リプスカムやミシシッピ・ジョン・ハートの演奏を学びましょう。テクニックがしっかりしてくれば、個性は自ずから出てきます。

今年の抱負は、「マネっこ上等!」です(笑)

爪をのばすべき?

クラシックギターでは、右手の爪をのばして弾きやすい形に切りそろえるのが普通です。ですが、カントリーブルースでは時としてかなり強い音が求められますし、鉄弦ギターは爪を痛めやすいので伸ばすのはあまりおすすめできません。
指にはめるフィンガーピックを付けるのも一つの方法ですが、ちょっとしたコツが要りますので、まずは爪を短く切った指で弾くのをマスターするのが良いようです。

今日はちょっと忙しいのでここまで。
それにしても、今年は灯油が高いですね~。灯油代節約のためストーブを切っているので指がかじかんでギターどころではありません(笑)

アップビート≠アップテンポ

アップビートとアップテンポ、テンポが速いこととは全く違うのですが、混同されていることが多いようです。
アップビートとは何か。誤解を恐れずに言えば、体を動かしてリズムを取ったときに体が上に来る音です。4分の4拍子であれば2,4拍目(アフタービート)がアップビートであると考えることもできるし、1拍をオモテとウラに2分割した場合のウラをアップビートと考えることもできます。
以前の記事にも書きましたが、オモテばかりでウラを感じ取っていないのがリズム感を悪くする主な原因のようです。オモテ、つまりダウンビートに意識を集中するのは良いとして、その前の拍のウラが予備動作として常に伴っていることにも意識を向けなければいけません。

bounce_feel.gif

ブルースで言えば、ター・タ、ター・タのバウンスフィールの後拍の”タ”がアップビートですが、その”タ”から始まる曲がとても多い。これ即ちアップビートの曲、ドイツ語でアウフタクトの曲なわけですね。つまり、アップビートとは私たちが慣れ親しんでいる言葉で言えばアウフタクトのことです。

と、まぁ、理屈は簡単なのですが、私たち日本人にとって難しいのは「体を動かしてリズムを取る」ことなのかも知れません。以前テレビで見かけたのですが、村おこしで公民館にジャズバンドを呼んだのですね。ですが、せっかくのジャズコンサートだというのに、全員椅子に腰掛けたまま身じろぎもせずに聴いているのです。踊るのは無理にしても、せめて首を振ってリズムを取る人くらいいても良さそうなものですが誰もいません。あれはもったいないですね。恥も外聞もなくぶんぶんと体を揺らした方が絶対に楽しいはず。音を楽しむ、音楽の音楽たる所以です。ただ、誰もやってないのに一人だけやるのは確かに勇気が要りますね(笑)
その点、ロックでは観客が立ち上がって手を振るのが当たり前になっています。私は PA で極端に増幅された音はあまり好きではないのでロックコンサートには殆ど行きませんが、「全身を使って音を楽しむ」という意味では見習わないといけませんね~。

モノトニックベース

country_01_thumb.gif

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また練習曲を作ってみましたので一緒に練習して参りましょう。譜例をクリックすると大きいのが開きます。それでも、ブラウザの設定によってはウィンドウに合わせて縮小されているかも知れません。その場合は開いた画面を再度クリックすると見やすくなります。

前回のデルタ風ブルースはフィンガーピッキングでもフラットピッキングでも弾けました(どちらかというとフラットピッキングの方が適しています)が、今回はフィンガーピッキング専用です。

まず、大事なお約束。旗が下向きになっている音符は親指で、上向きになっている音符はその他の指で弾きます。この曲はモノトニックベースなので親指の動きはごく単純ですが、もっと凝った曲でも考え方は同様で、旗が下向きなのがベースラインと考えてください。

以前にもお話ししましたが、モノトニックベースというものは技術的には簡単ですが感覚をつかむのはかえって難しいです。御覧の通りこの曲ではほぼ全体を通して6弦開放を鳴らすわけですが、漫然とやっているとあまり格好良く弾けません。鳴らすと同時に親指の付け根あたりで軽くミュートするような感じで弾くと良いです。楽譜にはその感じを表現するためにスタッカートを付けておきました。
繰り返しますが、この曲のコンセプトは単なるアルペジオではなく、親指でベースライン、人差し指と中指(好みによって薬指)でメロディラインを弾く、という一種の多声的旋律にあります。頭の中で親指の動きとその他の指の動きが分離するようになるとしめたものです。

もう一つ。E コードを、中指のハラで4弦と5弦の2フレット、人差し指で3弦1フレットという風に押さえるようにしましょう。これによって、薬指が自由になります。例えば、最初の1小節は上記のような指の形のまま、1弦2フレットを薬指で押さえます。慣れると簡単なのですが、指一本で二つの弦を押さえ、かつ他の弦をミュートしてしまわないようにするのはちょっとした訓練が必要です。

ところで、この曲の元ネタとなっている”Charley James”という曲の target=”_blank”> ステファン・グロスマンによる無料譜例を見つけました。私の譜例は、以前見た彼の教則ビデオの記憶を頼りに書いてみたものなのですが、酷似してますね……。著作権的にギリギリの代物ですが、細部が異なってますし、簡単なエンディングが付いていますので大丈夫でしょう(汗)